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 ■■【『Piet de Weerd 研究』関連資料】■■◇◇◇◇ デルバール系資料C 並河靖『=世界の銘系の起源と特性を探る=第2回 父子三代の輝かしい歴史に培われたデルバール(Maurice Delbar)系』◇◇◇◇ 【出典:『ピジョンダイジェスト』誌、1977年11月号P18 より引用)】  イレブン  2020年11月9日(月) 5:18
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イレブンは、日本鳩界で最初にデルバール系を導入したのが並河靖だったことをこの論文で初めて知りました。デルバール系については次のような記憶があります。

イレブンが中学生の頃、2歳位年上のK氏という方が近所におられました。その方がデルバール系のセブン2世号の直仔を持っておられました。中学生の子供からしたら結構高価な種鳩だったように思います。確か東京の諏訪さんという業者の方から購入した鳩でした。父親のセブン2世号は「愛鳩の友」誌の広告にいつも掲載されている鳩でした。1970年前後のことです。既にその頃から、デルバール系というのは、日本鳩界で普及し人気があったと言うことでしょう。

この論文は、デルバール系の起源と特性を知る上でとてもキチンとまとまっている資料だと思います。

 ・    2020年11月9日(月) 5:19 修正
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 第二回の「世界の名系の起源と特性を探る」は、80余年の歴史を誇るベルギー鳩界の最高峰デルバール系を究明します。
 モーリスーデルバール氏の確かな選鳩眼によって作出された名鳩群は、正に圧巻であり、今なおその偉光を放ち続けています。
 講師の並河 靖氏は我が国に始めてデルバール系の名鳩を導入し、その優秀な性能が日本でも充分に発揮され得ることを実証された方です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 ■私とデルバール系■  並河靖  2020年11月9日(月) 5:20 修正
 第1回の関口龍雄氏のシオン系に続いて、デルバール系を私が解説するわけですが、そもそも私がデルバール系に関心を寄せ始めたのは、1939年のアメリカのレーシングーピジョンニュースで、スコットランドの著名愛鳩家故アレキサンダー・マクラクラン氏のデルバール鳩舎訪問記を読んだあたりからです。

 マクラクラン氏はアンダーソン氏らと覇を競い合った人ですが、この人はデルバール鳩舎を訪れ、非常な感動を受けベルギーの最高の鳩舎であろうと書いています。

 それ以後も、1957年に関口氏がアムステルダム・オリンピアード出席のおり、ヨーロッパ各国を視察され、どこの国でも共通して良く飛んでいるのはデルバール系だったという話も耳にし、増々私のデルバール系への関心は高まったわけです。

 そして私は1959年に念願のデルバール系の導入に成功しました。それはバロン号の直仔、プテイーエカイェ号の孫、エカイェNo14号の同腹、そしてバリオレ号の孫の4羽でした。この4羽が日本へ導入された最初のデルバール系鳩だったわけです。

 このバロン号の直仔とビクター・ロビンソン鳩舎の鳩との交配で生まれた並河382号(60−40382BCW♂)は、1962年の三厩からの西日本ナショナルレースで総合優勝を勝ち取った他、デルバール系の直系は私の鳩舎で好成績をあげ、日本でも充分その性能を発揮し活躍することが実証されました。それ以後、現在に至るまでデルバール系の幾多の名鳩が導入され、日本でも最もポピュラーな輸入鳩となっていまナ。


 ■戦前のデルバール系の原鳩群と代表鳩■    2020年11月9日(月) 5:21 修正
 有名強豪鳩舎が居並ぶ本国ベルギーに於いても、父子3代80年余の歴史を持つデルバール鳩舎の存在は、ひときわ異彩を放っています。モーリス・デルバール氏自身は、今や神格化して語られているフランスの大競翔家であった故ポール・シオン氏と、並び称されるぽどの高い名声を得ており、その人望はベルギー国内はもとより、日本を始め世界各国で厚いものがあります。

 では、この父子3代80年余に亙って培われて来たデルバール系とは、一体どのような鳩なのでしょうか。まずはその原鳩群から探ってみましょう。

 第1次世界大戦では、ベルギーはドイツの占領下におかれ、多くの鳩舎が被害を受けましたが、幸いにもデルバール鳩舎では、当主モーリス氏の父オスカー氏の名鳩ブルーNo4号の直仔の雌鳩が6羽残されていました。

 モーリス氏はこの6羽の雌鳩を基礎にして、鳩舎の再建を試みたわけです。プレーター鳩舎やブラッセルのモーレル鳩舎、或いはデルバール鳩舎と同地ルネ町に在住するポルトワ鳩舎の鳩などと、この6羽の雌鳩とで交配が重ねられました。

 そして、1926年の2204993号というデルバール鳩舎作翔の雄と、ポルトワ鳩舎作のプリンセス号(25−2111418♀ 姉はボルドー2位、父はボルドー優勝鳩)との交配により、名鳩ボンブルー号(26−4199357B♂)が生まれました。リングナンバーは26年になっていますが、実際に作出されたのは1928年のことです。

 このボンブルー号とグレーダー鳩舎作出の雌鳩(28−2523831BCP)との交配から、多くの名鳩が生まれています。ここにその代表名鳩を挙げてみましょう。
 1929年にはプティブルー号(27−4177004B♂)が生まれています。この鳩はアングレーム6位、ボルドーで5位と2位、同じくボルドーからのオランダ、ベルギー合同レースで6位に入賞しています。

 翌年の30年にはブルービアリッツ号(30−4253761B♂)が作出されています。この鳩はタックス7位、ビアリッツ優勝等、生涯入賞をかかしたことがないということです。

 さらに31年にはダック号(31−4244827WFT♂)やバルセロナ号(31−4244529WFT♂)が生まれています。タックス号はサンバンサン2位、タック
ス2位、メルボン1位を獲得している名鳩であり、バルセロナ号はバルセロナーNで総合106位、ナショナル36位入賞の他、メルボンIN4位、サンバンサンIN21位、ナショナル5位等、幾多の大レースで好成績を収めています。

 また32年にもブルー.バリオレ号(32−61035B♂)という鳩が生まれ、サンバンサン21位、31位、13位、メルボンで2位等を獲得しています。そして同じ32年に、モーリスデルバール氏が64年の愛鳩生活中、「最も誇りにできる鳩」と語る画期的な名鳩プティ・エカイェ号(32−4293562BC♂)が生まれています。この鳩はサンバンサンで3回優勝の他、2位を1回、3位を1回、4位を1回と、どのレースでも誠に輝やかしい成績を収めています。中世のデルバール鳩舎の最も偉大な鳩の筆頭はこのプティーエカイェ号と言えましょう。

 これらの鳩が第2次世界大戦後から現在に至るまでのデルバール系を築き上げる基礎になった鳩です。

 第1次同様、第2次世界大戦に於いても、ベルギーはドイツの占領下におかれ、鳩飼育は全面的に禁止されます。しかしデルバール鳩舎は父子2代に亙る立派な実績を買われて、ドイツ軍から特別に飼育を許可されたため、プティ・エカイェ号等の優秀な血液は中断されることなく連綿と引きつがれ、戦後のデルバール鳩舎の黄金時代が築き上げられるわけです。

 ■戦後のデルバール系3つの流れ――銘鳩ボンブルー号・バロン号など■    2020年11月9日(月) 5:24 修正
 戦後のデルバール系は、大きく3つの流れに分けることができます。まず第1の流れはボンブルー(No.13号)号(47−4077846♂)とバロン号(52−4116487)の父子名鳩の流れ、第2はブルーNo.3号の流れ、第3はル・トレボン・プロデュクテイール号(63−4327050BC♂)とフェメル・オリンピアード号(63−4419462♀)の当り配合の流れの、以上3つです。

 まず第1の流れから見ますと、ボンブルー号は戦前の名鳩プテイ・エカイエ号の孫になり、アングレーム優勝、2位、サンバンサン11位、ポー3位。ブリーフ12位、アルビニヨン13位他、多くのレースで驚異的な成績を収めた起名鳩です。またその仔バロン号も、ペリギューN10位を始め、リモージュN5位、アングレーム2位、カオールN16、17位他、父親同様、多くのレースでまさに瞠目に値する成績をあげています。

 このボンブルー号とバロン号の大活躍により、戦後のデルバール鳩舎の黄金時代の幕は切って落とされたわけです。デルバール系を語る時、決して忘れることのできない偉大な鳩です。

 この2羽の血を引く鳩にカオール号(ブルージュN14位、カオールN13位等)やバロン号の妹鳩などがいます。そして、バロン号の妹鳩とル・No.11号との交配から、エカイェ14号と、その同腹のボンブルーNo.3号が生まれています。エカイエ14号はリモージュ優勝を始め、アングレーム8位、3位、カルカソンヌN15位、マルセイユN23位など多くの好成績をあげています。

 2番目の流れでは、ブルーNo.3号の直仔にNo.10号がいます。この鳩はアングレーム優勝、3位、14位等レースで素晴らしい活躍をしましたが、種鳩としてもその性能を遺憾なく発揮し、ブルーNo.1号や、その同腹のエタロン号などの仔を残しています。

 ブルーNo.1号はモントバーンN10位、カルカゾンヌN11位、ボルドー優勝、リモージュ3位などの好成績を収めた名鳩で、その直仔にはカルカソンヌNとボルドーNで6位に入賞したブルNo.1号や、かの名鳩プティ・ブルー号がいます。プティ・ブルー号は72年にブリーフN7位、カオールN25位、同42位、ツールN39位と4回のクラシックレースで、常に上位入賞を果たし、1年で130万円の賞金を獲得したスピードバードです。

 また、71年のラ・ステレーヌN総合優勝のラ・ス0テレーヌ号は、No.6号の孫にあたります。このブルーNo.3号の流れからは、特に600〜800キロの中距離に強いスピードタイプの灰の鳩が多く輩出されています。

 第3の流れの代表鳩は何と言ってもプティ・ブルーNo.14号でしょう。リモージュN14位、リボンヌN8位、カオールN44位などの輝かしい記録を残しており、後に我が国の西田鳩舎に導入されました。また前述のプティ・ブルー号の母のマリシャン号もこの配合から生まれています。

 ざっと見ただけでもデルバール系にはこれだけ多くの優秀な血筋があるわけです。
 またそれ以外にもデルバール鳩舎には、長距離に強い系統として栗系の流れがあります。
 その代表鳩にバルセロナとマルセイユをそれぞれ4回飛んだビューパール号(54−4008982灰栗♂)がいます。この鳩は1950年度のバルセロナINで、3329羽中優勝のダネーブ兄弟鳩舎の栗の雄(ブリクー系)にバロン号の妹鳩との交配でできた仔に再び自分の系統をかけて作出した1/4ダネーブ系で3/4デルバール系という鳩です。

 このビューパール号の直仔にパール9号という灰栗の鳩がおり、やはりバルセロナで4回入賞を記録しています。また日本の田中巳之助鳩舎に導入されたラ・ポー号も、バルセロナを回、サンバンサン、ポーをそれぞれ1回飛んでいるダネーブ系を引く鳩であり、これら栗系統には多くの長距離チャンピオン鳩がいます。

 それでは、ここで少しデルバール鳩舎の作出法についてふれてみましょう。デルバール氏は異血交配をする場合、これはと思う鳩舎へ自鳩舎の鳩を持っていき、できた仔に再び自分の系統をかけ戻して1/4他系統、3/4デルバール系にして使翔するという方法をよく用いています。

 この異血交配方法の典型的な成功例が、ビューパール号だと言えるでしょう。
 このような方法はベルギーの鳩舎全体について言えることで、一羽の基礎となる良い鳩ができると、それに他の有名鳩舎のよく飛んだ鳩の仔の雌を譲り受けて来て交配し、それでできた鳩がまたよく飛んだ場合には、今度はちがう系統のよく飛んだ鳩の仔の雌を導入
して交配するというのが、ベルギーで多く行われている作出法です。

(つづく)

 資料:【戦後のデルバール系3つの流れ】  イレブン  2020年11月10日(火) 4:50 修正

 ■素晴らしい胸筋と翼■    2020年11月10日(火) 4:53 修正
 では、デルバール系の鳩とはどのような夕イプの鳩なのでしょうか。
 81年の歴史を持つ系統ですから、その間にはタイプの変遷が幾度か見られます。まず大きく分類すれば戦前と戦後に分けられ、戦後のタイプは特に1960年頃を境にして、戦前のタイプとは違った特徴が現われて来ています。

 戦前のタイプの鳩には頭が大きく灰胡麻で毛深くややつまった感じの鳩が多かったのですが、60年以降の鳩は、そのようなタイプから重厚さが薄れ、軽快で体型もやや小さくなって来ているようです。

 私が59年に導入した4羽の鳩は、ボンブルー号やバロン号などに代表される戦前タイプの鳩でした。またオランダやドイツで活躍しているデルバール系の鳩も、卵型で胸も厚く重厚な感じを与える戦前タイプの鳩です。
 では、60年以降のデルバール系の鳩の体型的特徴を列記すれば

型−中型か中型の小。
頭−全体的に後頭部の発達した鳩が多く、それほど大きくはありません。
目−ほとんどが赤目もしくは柿目で、まれに石目の鳩がいます。赤目の中でも、濃い赤目で虹彩が濃い金色をしたものに優秀な鳩が多くいます。
骨格−全体的に骨は細く弾力性に富み、キールはそれほど長くはありません。キールと恥骨の間隔は一横指ぐらいの鳩が多いようです。筋肉−非常に弾力性に富んでいます。
翼−羽毛は全体的に緻密でしなやかで、羽軸は非常に柔軟で強靭であり弾力性に富んでいます。したがって翼の開閉はスムーズです。また翼形はそれほど大きくはありません。
羽色−白っぽい灰や鱗模様のはっきりした灰胡麻が多く、また白斑の刺毛が多く出る傾向
もあります。灰栗と黒っぽい灰の鳩も小数います。
性質−非常におちついていて、温和な性質を持っています。

 以上のようですが、全体的なプロポーションは飛翔に適した流線型(卵型)で、余り長目ではない丸味をおびたいわゆる雌型タイプの鳩が多く、優美という形容がふさわしい鳩と言えましょう。

 尾翼は下げ気味の鳩が多く、ややもすると腰が淋しい感じを受けますが、ベルギーでは下げ気味の鳩は腰が強いと一般に考えられています。

 デルバール氏のレース鳩に対する理想は、
1、よく発達した胸筋で弾力性があること。
2、柔軟で艶のある羽毛、主翼。
3、主翼の付け根の筋肉がよく発達している
こと。
4、体型は中型で、温順な性質の鳩。

 ということで、デルバール氏はキールの高低や恥骨の間隔には余り拘泥せず、胸と翼に一番重きを置いて作出にあたっているようです。
 それだけにデルバール系の鳩の胸筋の発達ぐあいや、胸の線の美しさは申し分なく、翼の素晴らしさも言うまでもありません。

 ■戦前から固定されてきた優秀な因子■    2020年11月10日(火) 4:56 修正
 性能面の特性を挙げると、まず第1に血統的に固定しており、他系統との融和性に富んでいます。特に羽毛質の改良には申し分のない系統です。第2は悪天候にも強いことです。第3には近親交配の鳩のわりには、健康で飼育しやすい鳩が多く、第4に性格が温順で頭脳的な鳩であることが挙げられます。

 また長寿であり雌の場合、相当年をとっても立派に作出可能であるというのも、デルバール系の特性の一つに数えられるでしょう。デルバール鳩舎ではエタロン号が、16才の高齢で仔を引いていますし、我が国でも大田誠彦鳩舎ではプティ・エカイェ号の孫のマドモアゼル号(58年生まれ)が、72年までの13年間立派に仔を引いた記録が残っています。

 このように多くの特性を兼ね備えていますが、中でも他系統との融和性に富む特性は顕著であり、戦前から何十年にもわたって優秀な因子を固定してきているので、ベルギーはもとより広く世界に行きわたり、その地で異血交配され多くの優秀鳩を輩出しています。
 特にオランダ、イギリスには多くのデルバール系鳩が導入され、オランダではウェスター・ヒュイス鳩舎がデルバール系を原鳩としており、他にもコー・ニッピス鳩舎、ウアンロイ鳩舎なども基礎鳩としてデルバール系を導入しています。

 古くはイギリスでもJ・W・ラングストン鳩舎がデルバール系の血を取り入れ、ポークランドNで総合優勝、3位を獲得していますし、マッサレラ鳩舎の72年のアイリッシュNで総合優勝したメリーアン号は1/2デルバール系であるなど、自国の歴史と伝統を重んじ、自国の名鳩を大切にしたがり、余り外国から鳩を輸入したがらないイギリスに於いても、デルバール系の鳩は導入されています。

 我が国でもデルバール系を基礎鳩としている鳩舎は数多くあり、私自身も自系統の確立に、貴重な飛び筋としてデルバール系を組み入れています。

 今日このように、デルバール系の鳩が世界に行きわたり、なおその動向が世界の愛鳩家に注目されるのは、鳩自体の優秀性に加えて、モーリスーデルバール氏自身の人柄に負うところも大きいと思われます。

 ベルギーでは一発勝負で大レースに優勝するよりも、常時確実に上位入賞する鳩の方に信頼が寄せられるわけです。そしてマーク鳩システムによる主要レースの総合成績によって各鳩舎の評価がされています。いわば鳩人一体となった優秀性がなければ、ベルギーでは高く評価されません。
 そんな中にあって、デルバール氏の選鳩眼の良さには定評があります。今年のバルセロナーN総合20位という好記録を出した鳩も第1マーク鳩でした。いかにデルバール氏が自鳩舎の鳩を完璧に掌握しているかが伺われる格好の例でしょう。そして自らの理想の鳩を追求するデルバール氏は、齢78を数えてもその情熱は止むところがありません。
 また令息のミッキー氏という良き後継者も得ており、遠い将来にわたっても、81年の長く輝かしい歴史を持つ名系は断えることなく受け継がれて行くことでしょう。

 ■世界の空で飛翔する不滅の名系統■    2020年11月10日(火) 5:01 修正
 今年の1月、大田主宰と私はデルバール鳩舎を訪れる機会を得ました。既に今まで数回同鳩舎を訪問し、デルバール氏の愛鳩達を知り尽していたはずですが、種鳩鳩舎に入って、私は実に素晴らしい小型の1羽の灰の雄を発見しました。早速その鳩をつかまえてもらって、手にして再度ビックリしました。正しく私が以前から心に描いていた理想の鳩でした。

 この鳩こそ、最近のデルバール鳩舎の代表的なチャンピオン鳩として、素晴しい好成績をあげたアングレーム号、その鳩だったのです。

 羽色こそ灰と灰胡麻と異りますが、その昔サンバンサンN連続3回優勝という輝かしい成績で、私達を魅了した有名なプティ・エカイェ号とは、このような小型の素晴らし鳩だったのではないかと、しばし完璧なその体型に見とれていたことでした。

 69年6月アングレームN、758羽中優勝、7月リモージュN1才鳩3046羽中60位、73年カオールN2182羽中6位、サンバンサンN2765羽中38位、74年カオールN3704羽中6位等の一連の好成績は、最近の極めて競争の激しいベルギー鳩界に在ってば、まことに立派な成績と言わねばなりません。

 最後にもう一度、デルバール系について皆様と一緒に考えてみたいと思います。
 それは、私達がベルギーを始め、諸外国から種鳩を輸入する時、一番大きい関心をよせなければならないことは、果してこの系統が日本の私達のレースで、見事にその本来の性能を発揮して、レースに快心の飛翔を示してくれるかどうかということです。
 この点、私は過去の私の鳩舎での飛翔成績からも、また日本の私以外の鳩舎での成績からも、更にまた世界各国でのデルバール系の鳩の活躍からしても、いずれも安心して導入ができ、しかも立派な成績をあげ得る種鳩として、デルバール系はシオン系と共に、第一
に推奨できる系統と考えております。

 この特性は、今日なおアメリカやドイツからも多数の種鳩の注文が来るという実績によっても、充分に立証されているわけです。
 そしてまた、デルバール系の強いところは、何と言っても、鳩舎そのものの好飛翔が今日まで続けられているということです。即ち。
 「デルバール系は決して過去の系統ではない」現在もなお立派な成績を連綿と持ち続けている系統として、第一番に推薦できる系統ではないかと信じております。
 ことに種鳩を導入する場合に、その鳩舎が過去の遺物を大切に保持しているということではなく、現に立派な成績で飛んでいる実績こそ尊重すべきであり、その中でも、最も好成績を示した種鳩の血統に、私達は導入の的をしぼる必要があることを強調して、この章を終りにしたいと考えます。

 資料:アングレーム号    2020年11月10日(火) 5:03 修正

 撮影の季節2020:源流系選手鳩 20-03648 BC♂ 20年4月18日生   イレブン  2020年11月10日(火) 4:40
修正
■父:源流系帝王ライン基礎鳩【帝王68号】(04SA06888×帝王1633号直仔)

■母:源流系SSライン2代目基礎鳩【源流クイン900号】(源流シリウスブルー号×源流クイン号)

(翔歴)
20年秋:100k、200k

 撮影の季節2020:源流系選手鳩 20-03606 B♂ 20年3月8日生  イレブン  2020年11月10日(火) 4:21
修正
■源流系SSライン2代目基礎鳩【源流ゴールデンモンスター号】(源流モンスター号×源流SSクイン号)

■源流系SSライン2代目基礎鳩【源流クイン2世号】(源流シリウスブルー号×源流クイン号)

(翔歴)
20年秋 100k、200k

 撮影の季節2020:源流系選手鳩19−05329 BC♂ 19年3月15日生  イレブン  2020年11月9日(月) 22:37
修正
■父:源流系帝王ライン基礎鳩【ゴールデン3代目号】(帝王3代目号×05HK05290)
■母:源流系帝王ライン最高基礎鳩【源流パール号】(帝王1633号×帝王スタークイン号)※帝王3代目号の実妹

(翔歴)
19年秋:100k、200k、300k
20年春:100k、200k、300k、500k
20年秋:100k、200k 

 撮影の季節2020:源流系選手鳩 20-03214 BW♀ 20年3月7日生  イレブン  2020年11月9日(月) 22:19
修正
■父:源流系SSライン最高基礎鳩 【源流モンスター号】(モンスターパパ×源流クイン号)

■母:源流系SSライン代表源鳩 700K当日優勝【源流SSクイン号】(源流金姫キング号×源流スミレ号)

(翔歴)
20年秋:100k、200k、300k

 撮影の季節2020:源流系選手鳩 20-03215B♂ 20年3月8日生  イレブン  2020年11月9日(月) 22:06
修正
■父:源流系2代目基礎鳩【源流モスクワU号】(1500K記録【銘鳩モスクワ号】×(源流3690号:銘鳩モスクワ号の孫)※銘鳩モスクワ号自身×孫

■母:源流系SSライン基礎鳩【源流SSシルバースター号】(源流金姫キング号×源流スミレ号)※700キロ当日優勝源流SSクイン号実姉

(翔歴)
20年秋:100k、200k

 ■■【『Piet de Weerd 研究』関連資料】■■◇◇◇◇ デルバール系資料B 『大田誠彦 世界の有名鳩舎訪問−ベルギー編−『世界に君臨するデルバール系−巨匠デルバール(Maurice Delbar)氏の偉大さに敬服−』◇◇◇◇ 【出典:『ピジョンダイジェスト』誌、1974年11月号P10より引用)】  イレブン  2020年11月6日(金) 4:24
修正
日本鳩界で、モーリス・デルバールと最も親しい関係にあったのは、大田誠彦です。今回、取り上げたデルバール系資料Bは、その大田誠彦が6度目のデルバール鳩舎を訪問した際の訪問記です。

デルバール系のことだけでなく、デルバール系を作り上げたモーリス・デルバールの人柄や鳩に対する姿勢、そしてその家族の事など大田誠彦が4日間の滞在を通して感じ取った世界的巨匠の実像が伝わってくる貴重な内容となっています。

 ピートさんの回想録と読み合わせるとデルバール系へのより一層の理解が深まる内容ではないかと思います。

ちなみに、イレブンは、この大田誠彦がデルバール鳩舎から直接導入したマドマゼル号を確か岡山の三好さんのところで見せてもらった記憶があります。中型の小ぶりの羽質の素晴らしい金目の見事な雌種鳩でした。45年ほど前のことですが、今でもその記憶がキチンの残っているので不思議です。木刀型の骨格構成をした軟らかい鳩でした。

重要な記述が幾つもあるので、抜粋して、以下に整理しておきます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

●家族の長としてのデルバール氏、鳩界の巨匠としてのデルバール氏、そして鳩舎で鳩と対話をしているデルバール氏。そのどれをとっても氏の人格を思わせる、人に尊敬の念を抱かせずにはいない何かがある。
 特に一愛鳩家として鳩舎で鳩をみる氏の鳩に対するあふれんばかりの情熱と鳩に対する愛情は、同じく鳩を飼育する者として私に深い感銘を与えた。鳩を兄る眼が自分の子供を見る眼と同じなのである。およそ60年鳩飼育を続けていて、いまだその情熱に衰えをみせていないのだから驚きである。鳩舎に入ると眼つきがかわるのだ。

●デルバール鳩舎の鳩群は実に見事にデルバール氏好みに統一されている。中型か中型の小の大きさで。飛翔に適した流線型タイプの鳩だ。
 余り長目ではない全体的に丸味を帯びた、いわば雌型タイプの鳩が多く、優美という言葉がピッタリだ。ドクター・ブリクーの説によれば、優秀な鳩とはキールが短かく、全体的に丸い鳩、ということだがその表現はデルバール鳩舎の鳩群をさしていっているともいえるほど適切だ。

●デルバール鳩舎の鳩群はいずれも優美で優しい感じの鳩に揃えられているため、ある意味では闘争的な迫力に満ちたエネルギッシュさという点では物足らない感じを抱く人があるかもしれない。
 こういうデルバール氏の鳩の選別の仕方に私はファンブリアーナ鳩舎とは対照的な印象を受けた。ファンブリアーナ氏の鳩の選別は性能オンリー主義で、多少キールが曲ってようと足が歪んでいようと飛びさえすればよいという徹底した実利主義を貫ぬいている。デルバール鳩舎にもかつては精悼でたくましい感じのする鳩も相当数いたようだが、現在はさらにデルバール氏の好みが強まってるようで、そういう鳩はみかけることができなかった。

●世界で嘱望されている鳩だけに、デルバール鳩舎では年間約800羽のヒナをとるが第一番仔はおいてあとの600羽位は他鳩舎に譲渡される。

●戦後のデルバール鳩舎でのナショナル優勝を数えてみると”54−エカイエNo.7号”によるアングレームN優勝、”ブルー・バリオレ号”によるブリーフN優勝、そして昨年のごフースーテレヌにグによる約6000羽参加のラ・スーテレヌN優勝という3回である。

●デルバール鳩舎の主力種鳩であった”No1号″”No6号″”エタロン号”はすでに10才を超える年令になっており、デルバール氏は種鳩陣に新しい血液を送るため、”プティ・ブルー号″”ラ・ステレーヌ号″等の名レーサーを種鳩専用に使うことになった。ただ”アングレーム号“だけはサンバンサンレースに参加させた後に種鳩にまわすそうだ。

●何といっても今回のデルバール鳩舎訪問で痛感したことは、デルバール氏の鳩は長寿であるということ。つまり、雌鳩の場合、相当年をとっても立派に作出可能な状態を維持しているのだ。

●私の鳩舎でも、デルバール系のプティエカイェの孫でバルセロナーNレース2回入賞を果たした、マドモアゼル号(58年生まれ)が、72年までの13年間立派に仔を引いた経験がある。

●デルバール鳩舎では、ブルーNo1号(58年生まれ)の同腹であるエタロン号が、なんと16歳の高齢にもかかわらず、今でも作出可能な状態で、直仔を引いている。このような実例が示す通り、長期間にわたって作出できることがデルバール系の特長ではなかろうか。これはやはり、完ぺきな飼育管理がもたらすものと思われる。老鳩でも、分離するときには分離しているのだ。

●今年のバルセロナレースで第1マーク鳩に賭け賞金を獲得したと喜ぶデルバール夫人、若鳩の個人訓練を、150、200キロまでさせる役目を侍っているご子息のミッキー氏と家族全員が親爺さんのデルバール氏の鳩へ賭け鳩飼育を楽しんでいるだけあって、デルバール氏はもとより家族全員が私との別れを心から惜しんでくれ、私もいざ同家を去る段になると非常に心残りがした。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

上記の抜粋文の中で特に、

●何といっても今回のデルバール鳩舎訪問で痛感したことは、デルバール氏の鳩は長寿であるということ。つまり、雌鳩の場合、相当年をとっても立派に作出可能な状態を維持しているのだ。

の記述には、懐かしい記憶を蘇らせてくれました。

15年前、この掲示板でピート・デウェート回想録語録集の連載を始めた時の最初のテーマに関わる内容を大田誠彦が書いていたからです。

このことは、Piet de Weerd 回想録の次の記述を取り上げたところから始まりました。

●「最後に、デルバーが、どのような作出方針でこれらのワンダーバードを生み出したか検討するのは興味のあることです。彼はどのようなメス鳩と配合して、このような成績を達成したのでしょうか。その作出には、ほとんど失敗がなかったことがおわかりでしょう。
 ここで注目すべきは、一度、そのような鳩を手に入れたものにとって、近親交配は交配よりも容易であり、しかも、近親交配は交配よりも良い鳩を生み出す確立が高いということです。
父親の学校で経験を通して学んだモーリス・デルバーは、多くの場合、すでに、良い鳩を生んでいることの確認できる、かなり高齢のメス鳩と掛け合わせました。」 (【ピート・デヴィート回想録031「デルバーの基礎鳩」】『DIE BESTEN TAUBEN UND ZUCHTER DER WELT Piet de Weerrd』ドイツ語版翻訳》、『愛鳩の友』1998年6月号 )

このときの掲示板の内容の詳細は、「ピート・デウェールの回想録」語録集(前編)に納めている『第1集 「異血配合」と「近親配合」 =ファンデウェーゲンとモーリス・デルバール= 』http://snakepapa.littlestar.jp/inf101930b/inf10.cgiをご覧頂ければと思います。

また、この時の議論の中心となっていた「年上の雌鳩」配合論については、イレブン編「ファンブリアーナ系研究ノート」での「第8章ファブリアーナ系の超銘鳩達」で論述した「■イレブン的解釈■ ことわざ『新しい靴を買う前に古い靴は捨てるな』」の項で詳しく考察を加えてています。興味がある方は、以下をご覧下さい。

■イレブン編「ファンブリアーナ系研究ノート」■http://snakepapa.littlestar.jp/inf101930e/inf10.cgi

 ・  大田誠彦  2020年11月6日(金) 4:25 修正
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 今回のベルギー訪問記は世界の名門デルバール鳩舎である。私にとっては6度目の訪問であるが今までにない充実した素晴らしいものであった。世界の全愛鳩家の畏敬の的として君臨するデルバール氏のさすが巨匠と呼ばれるにふさわしいその飼育態度、愛鳩家精神。 今回の訪問記によりデルバール氏の偉大さを多少なりとも読者諸氏に伝えることができれば幸いである。

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 ■6度目の訪問は 通訳なしで単身乗り込む■    2020年11月6日(金) 4:36 修正
 先月号で紹介したように今回のヨーロッパ旅行の最大目的であった”ウォークマ'ン号b”とその一連の系統・ベーカー系の鳩群をみるという念顧を遂に果した私は、その結果が期待以上のものであったことに大きな満足感を抱き、今回の私のヨーロッパ旅行に幸先のよいものを感じながら、ベルギーでの最初の訪問先であるデルバール鳩舎へ向かうこととなった。

 ロンドンを発ち、スイスのジュネーブを経てベルギーのプラッセルに到着したのは6月28日の午後12時であった。バルセロナレース速報のおりにも紹介したが、そこで私はデルバール氏と氏の三男の嫁にあたり、先般デルバール氏が来日の際に同行したテレーサ夫人の迎えを受けた。

 デルバール氏とは7度目の対面、またデルバール鳩舎訪問は6度目という私にはブラッセルからやや西南地点70キロにあるデルバール鳩舎までの道のりは、すでになじみ深い、なつかしいものである。

 それに加えて日本にデルバール氏を招き共に過した日々、また台湾へ同行した日数も合せると約25日間、デルバール氏と四六時中行動を共にし、氏の人となりを私なりに理解し、さらに尊敬と畏敬の念を深くした私にとって.デルバール氏の運転によりルネ町までの約2時間のドライブは今までにない感動と喜びを感じさせるものであった。

 こうしてヨーロッパ鳩界に並ぶ者なき巨匠とうたわれ名実共に名門鳩舎の名をほしいままにする大御所の、デルバール氏からみれぱ息子よりもまだ若い日本の一愛鳩家と、心から再会を喜び合い交歓できるということは鳩を媒介とした異国間の、しかも年齢も社会環境もまるで違う者同士の固い結びつきに、趣味としていやそれ以上に生涯の伴侶としての鳩飼育生活というものの重味が、今さらのように感じられたのであった。

 またデルバール鳩舎と同じルネ町にあるホテル滞在中も、デルバール氏の3人のご子息夫妻を交えた晩さん会に招待され、家族をあげての歓待を受けてるととなった。こういう4日問のデルバール家との付き合いの中で私はベルギーの家庭生活というものの一端を身をもって味わうことにもなったことは、私の今までのヨーロッパ旅行において初めての経験であり、一家の首長としてのデルバール氏を知ることとなったのも興味深かった。

 私は今回の旅行で特筆すべき思いきった手段として、通訳なしで一人で鳩舎訪問をするという、いささか冒険じみた試みをした。人と人とが理解し合える最上の策は、お互いが直接にぶつかりあうことであるが、何にせよ言葉の違う者同士では、通訳なしに意志を通じ合うことはまず無理だ。にもかかわらず私があえてこのような暴挙?に出たのは、過去5回デルバール鳩舎を訪問はしているものの何かもう一歩私にとってものたりないという感があったからだ。

 鳩のことは鳩舎に入らせてもらえれば大体わかる。鳩舎でどのような管理をしているか、これも実際にみればおおよそはわかる。しかしそれを超えた何かもう一つ、人間的なふれあいとでもいおうか、これはやはり互いが互いにじかに接すること以外には得ることのできないものではなかろうか。

 こういう考えのもとに今回の旅行は通訳なしにやってみようと決断し、出発間際まで鳩用語、簡単な日常会話などフランス語の勉強にかなりの時間をさいてきた。しかし実際に言葉を交わすまでは、お互い意志が通じあうかどうか不安であったがそれは取りこし苦労だったようだ。

 同家の人々に一方で賓客として、また一方で家族の一員として厚遇されたことは、単身言葉の障害をおして訪れたことへの大きな収獲であったといえよう。4日問のデルバール家滞在で私は過去の旅行においては得ることのできなかった素晴らしいものを得たように思う。この貴重な体験は今後もおりにふれて皆さんに紹介していくつもりである。

 さて世界の巨匠デルバール氏の家族評であるが、これはもう親愛と尊敬を一身に受ける素晴らしい夫ぶり父ぶりであった。デルバール氏の人となりを簡単に言えば豪快、律義一徹な紳士、そして鳩キチ・ナンバーワンといえよう。

 これらの性格は染色工場の経営者として手腕をふるってきた氏の経歴を思えば成程と頷けるが、鳩舎で鳩の世話をする態度にもまた長年染色業にたずさわってきた職歴が物をいい、繊細で審美的要素が強い。以下鳩舎におけるデルバール氏を紹介してみよう。

 画像資料:プティブルー号とマリジャーン号    2020年11月6日(金) 4:38 修正

  ■年を経ていよいよ鳩飼育に情熱を燃やす 神経質なほどの飼育ぶり■    2020年11月6日(金) 4:51 修正
 私は4日間デルバール氏をさまざまな角度からながめることができた。

 家族の長としてのデルバール氏、鳩界の巨匠としてのデルバール氏、そして鳩舎で鳩と対話をしているデルバール氏。そのどれをとっても氏の人格を思わせる、人に尊敬の念を抱かせずにはいない何かがある。

 特に一愛鳩家として鳩舎で鳩をみる氏の鳩に対するあふれんばかりの情熱と鳩に対する愛情は、同じく鳩を飼育する者として私に深い感銘を与えた。鳩を兄る眼が自分の子供を見る眼と同じなのである。およそ60年鳩飼育を続けていて、いまだその情熱に衰えをみせていないのだから驚きである。鳩舎に入ると眼つきがかわるのだ。

 デルバール鳩舎の今日にいたる世界的名声は、この飽くことのない情熱と愛情がうみ出したものなのであろう。一羽一羽の鳩に接する時には全神経を傾けるのだ。たとえば鳩が自分の単箱に入るまで決してつかもうとはしない。生半可な妥協はしないのである。それでもいうことをきかず巣箱に入ろうとしない鳩には、ききわけのない子供を叱るように大きな身体をおこらせて鳩に説教しどうしても巣箱に入らせずには承知しない。傍目には神経質すぎるほどだ。

 そういう神経質な面はこと鳩飼育にかけて徹底して貫ぬかれている。完壁な設備の整えられた鳩舎はこの上なく清潔で、飼料もデルバール氏によって吟味されたよく磨かれたものが与えられている。

 また作出時期には定期的にオーレオマイシンとかビタミン剤等の混合剤が投与され、鳩の健康状態に応じて薬品の定期投与もなされている。鳩の健康管理は従って申し分ない。ということはいいかえればデルバール氏は一羽一羽の鳩を完全にその健康状態から日常態度、性癖等くまなく知りつくしているのである。

 前にも少し触れたことだがバルセロナレース、モントバーンレースを私はこのデルバール鳩舎で見学したのだが、鳩舎に帰還した鳩の姿がまだ20メートルも離れているというのに、帰ってきた順にその鳩の名をいいあてるのだから、まさに敬服に価する。自鳩舎の鳩を完全に把握しているのだ。このようにデリケートな飼育管理ぶりをみせるデルバール氏のもっとも顕著な表れは鳩の体型に遣憾なく示されている。

 ■優美この上ない鳩群 理想美をあくまで追求■    2020年11月6日(金) 4:52 修正
 デルバール鳩舎の鳩群は実に見事にデルバール氏好みに統一されている。中型か中型の小の大きさで。飛翔に適した流線型タイプの鳩だ。

 余り長目ではない全体的に丸味を帯びた、いわば雌型タイプの鳩が多く、優美という言葉がピッタリだ。ドクター・ブリクーの説によれば、優秀な鳩とはキールが短かく、全体的に丸い鳩、ということだがその表現はデルバール鳩舎の鳩群をさしていっているともいえるほど適切だ。

 特にデルバール氏は胸と羽根に関してはうるさく、それだけにデルバール系の鳩の羽根の素晴らしさと胸の線の美しさは申し分ない。また丸味を帯びた鳩というのはスタンダードクラスの基準からいえばやや難点はあるかもしれないが、デルバール氏は自分の好みを譲らない。

 従ってデルバール鳩舎の鳩群はいずれも優美で優しい感じの鳩に揃えられているため、ある意味では闘争的な迫力に満ちたエネルギッシュさという点では物足らない感じを抱く人があるかもしれない。

 こういうデルバール氏の鳩の選別の仕方に私はファンブリアーナ鳩舎とは対照的な印象を受けた。ファンブリアーナ氏の鳩の選別は性能オンリー主義で、多少キールが曲ってようと足が歪んでいようと飛びさえすればよいという徹底した実利主義を貫ぬいている。

 デルバール鳩舎にもかつては精悼でたくましい感じのする鳩も相当数いたようだが、現在はさらにデルバール氏の好みが強まってるようで、そういう鳩はみかけることができなかった。レース鳩飼育者にはいろいろなタイプの人がいるものだが、デルバール氏に関する限りは見てよし飛んでよしの理想の鳩をめざす美の追求者といえよう。世界でも美しい鳩と定評ある名系統にシオン系、ドルダン系があるが、両者をきれいな鳩と呼ぶのに対し、デルバール系の鳩は優美というのにふさわしい鳩といえる。

 ■世界で嘱望されるデルバール系 近親で固定された優美な血統■    2020年11月6日(金) 5:02 修正
 さてこういうデルバール氏であるから作出に対してもなかなか厳しく、神経をとがらせている。なにしろ世界に誇るデルバール系は各国各鳩舎が指をくわえて待ちかねているのである。

 デルバール氏にとって鳩の売買は無論商売ではない。しかしデルバール系がどこへ行っても実に兄事な活躍ぶりをみせているという動かしがたい事実は、世界の各鳩舎にいやでもデルバール系導入の熱をかき立てる。先月号でも紹介したとおり他国の鳩を導入しないことにおいて頑くなまでの態度を固守するマッサレラ鳩舎ですら、デルバール系の鳩だけはデルバール氏に懇請して導入している。

 前回のマッサレラ鳩舎訪問の中でも紹介したとおりアイリッシュNレースで総合優勝した”メリーアン号”は1/2デルバール系であり、かっての名チャンピオン鳩であるJ・Wこラングストン鳩舎の”シンデレラ号” ”シンデレラ・シスター号″等もデルバール系で、保守的な国イギリスにおいても、デルバール系だけは例外なのである。

 イギリスの愛鳩家はデルバール系の鳩以外はベルギーの鳩ではないと極言しているほどだ。むろんイギリスだけではない。ドイツ、オランダ。アメリカと世界各国で大活躍を示し。レースでの総合優勝鳩の血統をみていくと、残念ながら当のデルバール鳩舎自体よりも他鳩舎で総合優勝のタイトルを獲得しているデルバール系の鳩の方が多いのである。これはやはりデルバール系の鳩が種鳩としていかに優秀であるかを示しているに他ならない。

 このように世界で嘱望されている鳩だけに、デルバール鳩舎では年間約800羽のヒナをとるが第一番仔はおいてあとの600羽位は他鳩舎に譲渡される。

 このような状態にありながらもなおデルバール氏が、配合、作出に神経の細かいところをみせるのは、誰にみせてもどこへ行ってもいい鳩だと称贅されるような鳩を作りたいという氏の飼育態度のなすところといえるだろう。

 それではなぜデルバール系の鳩は他鳩舎へ行ってもそれほどの優秀性を発揮できるのだろうか。それには何といってもデルバール系が近親で固定されているということがあげられよう。

 デルバール系の鳩は殆ど同血同士の交配により作出されており、全くの異血を導入することはまずない。異血を入れるとしてもせいぜい1/4までである。またデルバール氏は以前ドイツのある鳩舎に譲った鳩で、レースでめざましい活躍をした鳩の直系を譲り受けていた例があるが、このように異血導入とはいってもオリジンはすぺて自鳩舎の系統だ。

 デルバール氏のレース参加にあだっての持論は、自鳩舎のオリジンをいかにうまく活用し飛ばすか、であり自分の思ったとおりの夕イプの鳩でレースに臨むことが氏のレース鳩飼育の根本なのだ。

 従ってデルバール系に全然違った系統の鳩をもってくることはまず考えられないことなのだ。デルバール氏のこういう信念のもと、吟味に吟味を重ねた交配・作出の結果できあがったデルバール系の鳩は、余すところなく自己の血統の優秀性を、世界のいたるところで発揮させるわけである。

 それに加えてデルバール系の鳩の特長として、種鳩としても長く使えることがある。鳩として老令の域に入ってもなお優秀な作出能力を発揮できることは作出者にとって大きな魅力といえよう。

(つづく)

 ■最近のレースでも著しい活躍 種鳩群を一層強化■    2020年11月7日(土) 3:23 修正
 では次にデルバール鳩舎の最近のレースにおける戦況をみてみよう。前述したようにデルバール系の鳩は、デルバール鳩舎よりも他鳩舎において総合チャンピオン鳩の数が多いようである。

戦後のデルバール鳩舎でのナショナル優勝を数えてみると”54−エカイエNo.7号”によるアングレームN優勝、”ブルー・バリオレ号”によるブリーフN優勝、そして昨年のごフースーテレヌにグによる約6000羽参加のラ・スーテレヌN優勝という3回である。私が初めてこの鳩舎を訪れたのは1968年であるが、世界的名門鳩舎の名声は過去も現在もかわりはないが。レース成績としては最近になってかなりよくなってきているようだ。

戦後活躍した47年生の”ボン・ブルー・No13号”とその直仔である52年生の”バロン号”等のはなばなしい活躍ぶりは、デルバール鳩舎の名と共に即座に思い出されるものであるが、それらに続く名レーサーが続々出てきている。先にあげたごラ・スーテレヌ号″は今回バルセロナにもナチュラルシステムで参加し入賞している。またこの4〜5年の間にデルバール鳩舎で一番賭金を多く獲得した”プティーブルー号″、昨年と今年2年連続カオールN六位入賞をはじめモントーバンの悪天レースにも入賞、サンセバスチアンーアングレームの各レースにも好成績を記録している”アングレーム号”など、デルバール鳩舎の期待に見事に応え戦果をあげている。

 これら最近活躍しているレーサーの血統をみると”No1号”とその直仔”No6号″の血統が目立つ。またパール9号や現在日本に導入されている”プティブルーNo14号″の血統などがあげられるようだ。

 デルバール鳩舎の主力種鳩であった”No1号″”No6号″”エタロン号”はすでに10才を超える年令になっており、デルバール氏は種鳩陣に新しい血液を送るため、”プティ・ブルー号″”ラ・ステレーヌ号″等の名レーサーを種鳩専用に使うことになった。ただ”アングレーム号“だけはサンバンサンレースに参加させた後に種鳩にまわすそうだ。

 このように優秀でしかも若い名鳩が種鳩陣に加わることはデルバール鳩舎だけでなく、世界各国の愛鳩家にとってもまた大きな楽しみであり、いよいよデルバール系の鳩導入熱に拍車がかけられそうである。
 
 そこで私も負けてはいられない。デルバール系の鳩が日本でも極立った活躍をみせており。その優秀性は充分に実証されているのだから、私としてもデルバール系の鳩は喉から手が出るほど欲しい。引く手あまたのデルバール系であるため。デルバール氏もおいそれとは鳩の譲渡に応じてはくれないのだが、今回は特別に同鳩舎訪問の記念として”プティ・ブルー号″の母鳩と、60年生まれの”No6号“の直仔でデルバール氏が持に力を入れている、ボルドーレース入賞記録を持つ68年生の”ブルー・プリユムブラシユ号″(灰白色)を譲ってもらうことにした。

 ベルギーにおいてもここ2〜3年とみに鳩レース熱が高まっており、レース参加羽数の増加と、賞金賭率の増額など、ちょっとしたブームをまきおこしている。また大鳩舎とよばれるところの増築、新築が相次いでいるおりから、鳩の導入熱も相当なものでベルギー国内においてさえその交流の激しさは驚くばかりである。

 こうした中で私がこれらの2羽の名鳩をデルバール鳩舎から譲り受けることができたのは全く幸連なことであった。デルバール鳩舎を訪問してデルバール氏より多くのものを学んだばかりか、貴重な鳩まで手に入れた私の喜びを察していただきたい。

 重複するようだが、何といっても今回のデルバール鳩舎訪問で痛感したことは、デルバール氏の鳩は長寿であるということ。つまり、雌鳩の場合、相当年をとっても立派に作出可能な状態を維持しているのだ。私の鳩舎でも、
デルバール系のプティエカイェの孫でバルセロナーNレース2回入賞を果たした、マドモアゼル号(58年生まれ)が、72年までの13年間立派に仔を引いた経験がある。

 デルバール鳩舎では、ブルーNo1号(58年生まれ)の同腹であるエタロン号が、なんと16歳の高齢にもかかわらず、今でも作出可能な状態で、直仔を引いている。このような実例が示す通り、長期間にわたって作出できることがデルバール系の特長ではなかろうか。これはやはり、完ぺきな飼育管理がもたらすものと思われる。老鳩でも、分離するときには分離しているのだ。

 さて、本年度のデルバール鳩舎で最も傑出した鳩といえば、2年連続カオールNレースで総合6位に入賞した、ブルーNo1号の孫に当たるアングレーム号であろう。この鳩は、私の見たところ、中型ですべてにわたってまとまりの良い鳩で申し分なく、デルバール系のタイプをしている。持に胸筋の具合は素晴しい。

 また、同じカオールNレースで総合優勝を遂げたのは、デ・ノール父子鳩舎のデルバール系である。この事実に私は、他鳩舎に行ってなお強し、の感を強くした。

 なお、本年度バルセロナーNレースにおけるデルバール鳩舎の成績を記してみると、15羽参加し、翌日8羽、3日目3羽、計11羽の入賞鳩を得ている。ここでも他鳩舎に比べ、抜群の帰環率を示している。参考までに11羽の帰環率のマーク順を記すと、1,2、6、5、10、9、4,11、8、7、3で、氏の選鳩眼の確かさがわかる。

 さてこうして4日閻のデルバール鳩舎訪問を終えていよいよ同鳩舎を辞することとなった。今年のバルセロナレースで第1マーク鳩に賭け賞金を獲得したと喜ぶデルバール夫人、若鳩の個人訓練を、150、200キロまでさせる役目を侍っているご子息のミッキー氏と家族全員が親爺さんのデルバール氏の鳩へ賭け鳩飼育を楽しんでいるだけあって、デルバール氏はもとより家族全員が私との別れを心から惜しんでくれ、私もいざ同家を去る段になると非常に心残りがした。

 同家を訪れてこれはどの歓待を受けたのははじめてであり、家族とこれはどうちとけ合ったのも、私が一人で同家を訪問するという冒険から得た結果であろう。今後は1年に1度はお会いしましょうとデルバール氏と固い約束を取りかわし、デルバール氏という人を知れば知るほど尊敬と畏敬の念が深まることにさすが世界の巨匠と今さらのようにその偉大さに厚い敬意を払いつヽスケジュールに追われるまま同家に別れを告げることになった。

(以上)

   KY  2020年11月5日(木) 7:00
修正
ありがとう御座いました。この鳩の持つ遺伝力に関する問でした、直仔のGP飛んだ鳩を拝見しますと交配する雌がポイントとなるようです。あくまでも私見ですがこの目では大半の子供はあまり飛ばない、ただし少数でわあるが飛び抜けた鳥が出るその鳩は配合鳩の
雌の目に出たときです、しかし確率的に非常に少ない。今まで鳩を飛ばしてきた私の経験から統計的に導き出した結論です、申し訳ありません勝手なことを、あくまでも私の私見です。

 KY様、貴重なご意見ありがとうございました。  イレブン  2020年11月6日(金) 4:20 修正
KY様、貴重なご意見ありがとうございました。

いつも独り言に近い掲示板なので、こうした率直なご意見を頂けると本当にありがたいことだと思っております。これからもよろしくお願いしますね。

もともと、このスネークパパの部屋を立ち上げようとした意図は、レース鳩の研究をネット上で公開することで、多くの方となにがしかの接点を持ちながら研究が出来ないものだろうかという思いでたち立ち上げたものでした。

その材料としてレース鳩の眼は、格好の対象だと考え、これまで、相当数の画像を掲示してきました。こうして掲示していくことで、今回のように、掲示板にご意見いただいたり、お電話でお話が出来たりして、イレブンの研究も大きく深めることが出来てきました。これからも、掲示板をご覧頂いている皆様からも率直なご意見を遠慮なく頂ければと思っております。

※掲示板に掲載している【帝王6867号】は九州GP総合9位の鳩ではありません。帝王パパさんが、ゴールデン3代目号の種鳩作出用に配合されて作出された鳩です。イレブンの説明が誤解を招くような書き方になっていたようですね。後で修正しておきますね

   KY  2020年11月4日(水) 13:34
修正
14YA09868BC種鳩として見た場合よく分からないので解説していただければと思います。また直仔の長距離レース帰還状況はいかがでしょうか?

 源流系帝王ライン基礎鳩【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂  イレブン  2020年11月4日(水) 20:38 修正
KY様 お久しぶりですね。

【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂についてのお尋ねですね。

>種鳩として見た場合よく分からないので

とのことですが、眼の粒子に関してのご意見でしょうか?

【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BCはかなり極限にいる鳩なので、ひょっとしたらそのような観点からの遺伝力に関わるご意見だと推測しておりますが……?違っていたらお知らせ下さいね。

イレブン鳩舎の種鳩には、結構、使い方が難しい種鳩が多いので、【帝王ゴールデン3代目号】のような眼はとても貴重だと考えています。こうした眼が配合として必要な場面が多いのです。

イレブンの考えでは、種鳩として考える場合、どのような配合が出来るかというところに大きなポイントがあるように考えています。その鳩舎の主力系統や種鳩全体のレベル・傾向によって、必要な鳩は、自ずと違ってくるものだと考えています。そうしたことから、イレブン鳩舎にとってはこの目が重要な存在となっています。

単体の種鳩として判断する場合であっても、眼はその重要な判断材料となるのですが、イレブンの場合、その遺伝力を、眼の粒子の種類、眼の粒子の輝き、眼の構造、眼の透明度などを基準に判断しています。

こうした考えからイレブン鳩舎ではこの【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BCを金のベタ眼の極限にいる種鳩として評価し大切に使っているところです。

ちなみに【帝王ゴールデン3代目号】の直仔は、帝王ロフトにて九州GP総合9位入賞しています。 

 14YA09868BC♂の父【帝王3代目号】  イレブン  2020年11月4日(水) 20:55 修正
【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂は、帝王系最高基礎鳩の【帝王3代目号】の直仔です。

源流系の帝王ラインでは、この【帝王3代目号】のラインが中軸となってます。

@源流パール号→【帝王3代目号】の妹
A帝王ゴールデン3代目号→【帝王3代目号】の直仔
B帝王カルメギ号→【帝王3代目号】の直仔

 【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂の直仔@A  イレブン  2020年11月4日(水) 21:01 修正

【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂の直仔の成績

■帝王ロフト:九州GP総合9位入賞
■イレブン鳩舎:2021年春に、村上1000kに左画像上から@〜Dの5羽を参加させる予定です。(※途中で失踪ければの話ですが…。)

 今年の春はコロナ禍で500キロでレースが中止となった為、まだ自鳩舎では500キロまでしか検証できていません。ちなみに500キロレースでは、この【帝王ゴールデン3代目号】の直仔は2羽の参加で1羽記録、1羽後日で2羽とも帰還しています。

〈2021年村上GP参加予定鳩〉
@19-05329 BC♂
A19-05359 DC♀
B20-03609 DC♂
C20ー03610 BCW♀
D20ー03646 B♂

明年春にはイレブン鳩舎での直仔の長距離の成績が明らかになると思います。

 【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂の直仔BC  イレブン  2020年11月4日(水) 21:10 修正

 【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂の直仔D    イレブン  2020年11月5日(木) 5:00 修正

 源流系帝王ライン基礎鳩 【帝王6867号】  イレブン  2020年11月5日(木) 5:03 修正
この【帝王6867号】は【帝王ゴールデン3代目号】14YA09868BC♂の直仔です。帝王パパさんが種鳩用に作出された鳩で、源流系帝王系ラインの基礎鳩として使っています。


イレブンは、【帝王ゴールデン3代目号】を無記録で種鳩に落として使われ、直仔を九州GP総合9位に入賞させたり、更に、この【帝王6867号】のような種鳩を作出され、、【帝王ゴールデン3代目号】の持ち味を最大限に引き出されている帝王パパさんの手腕の素晴らしさにほとほと感じ入った次第です。

配合相手が難しい面もありますが、イレブンは、【帝王6867号】のような鳩を作出することができるのが、この【帝王ゴールデン3代目号】の極限に近い金のベタ眼の持つ力だと考えています。

KYさんのお考えをご教示いただければ幸いです。


 ・  イレブン  2020年11月5日(木) 5:07 修正

 ■■【『Piet de Weerd 研究』関連資料】■■◇◇◇◇ デルバール系資料A 『木村徳広氏の外国鳩舎めぐりA」=歓待してくれたデルバール=◇◇◇◇ 【出典:『愛鳩の友』誌、1973年6月号P120より引用)】  イレブン  2020年11月3日(火) 3:22
修正
この資料は、津軽系系統確立である木村徳広がデルバール鳩舎を訪問した際の印象を率直に述べた記事です。

モーリス・デルバールの鳩舎の様子やその人柄を見たまま、感じたことをそのまま語っているので実像がよく伝わってきます。

 以下は、本文からの抜粋です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

●「デルバールさんの人柄から受ける感じからしても、このところ急に日本で有名になったという鳩舎と違って、やっぱり世界のデルバール鳩舎だという貫録が、デルバールさんの体からこう、発散している風に受けるわけです」

●やっぱりデルバールさんも長く飼ているわけだから、こういうタイプの鳩でこういう眼の色にでたとなれば、そういうのは自分の将来の選手鳩として置いといて、駄目そうなのを売るんじゃないかと思うんだけども、オレは悪い鳩は売らないと言ってるわけだよ(笑い)。そこんとこがちょっとわからないわけだ。


●完成されたデルバールの記録鳩とかは別にして、若鳩として日本にきた鳩はどうやハネだ鳩じゃないかという気がするんだよ。デルバールばかりじゃなくて他でもそうじゃないかと思うんだけど。その点はなんともいえない。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 『木村徳広氏の外国鳩舎めぐりA」=歓待してくれたデルバール=  木村徳広  2020年11月3日(火) 3:31 修正
■木村■ デルバール鳩舎は一日かけてゆっくり見学しようということで、普通の日は2つ見たり3つ見たりだったりで非常に忙しかったわけですが、この日はデルバール鳩舎だけということで、午前10時頃にデルバールの家につきまし た。それで、デルバールさんの家 に入って応接間に通されたわけですけれど、デルバールというのは 日本にも相当、戦後ですが日本にも入ってきてて、なにか初めて行ったんですが、日本人ということで親しみ深いような感じを受けて気持良く歓待してくれたわけです。

 鳩舎に入るというんで上衣の上に着る作業着ですね、それを貸してくれました。それまでに回った鳩舎では作業着を貸してくれて、ゆっくり鳩舎を見せてくれるということはなかったわけですが、それだけにデルバールさん自身も歓迎してくれるし、それだけ日本でも鳩を買っているわけだからサービスも良いということなんでしょうかね(笑)。応接間に入るとすぐにコーヒーをだしてくれて、そこで話を聞いて鳩舎を見せてくれたわけです。

 デルバールさんの人柄から受ける感じからしても、このところ急に日本で有名になったという鳩舎と違って、やっぱり世界のデルバール鳩舎だという貫録が、デルバールさんの体からこう、発散している風に受けるわけです。私も実際にオリンピアードの会場を見て、入賞している鳩がたくさんいるけどその中で系統はなんでしょうか、と出品した人に聞くと、何分の1か仮に4分の1とか、2分の1とか、8分の1とかはデルバールの鳩が入っているんだよ。

 開催されたのはドイツだったんですが、ドイツの鳩を飼っている人も観光バスみたいな大きなバスでデルバールの鳩舎に鳩を仕入れにくるという話も聞いていたけれど実際にドイツでもデルバールの鳩が相当に活躍しているわけですよ。そんなようなことで、大貫録というか、大競翔家であるというような感じをデルバールさん自身から受け取りました。
 
 それならデルバール鳩舎は変っているかというとそうでもなくて、広い工場の上の屋根裏の鳩舎で飼っている。まあ、屋根裏といっても日本の屋根裏とは違うからね。屋根の高さの急勾配で非常に大きな屋根だし、その面積も相当に広いわけです。その中で今までの鳩舎と同じような1坪半ぐらいの鳩舎で、ここには今年やるのが18羽入っていると。それは皆なWシステムの鳩ばかりなわけですよ。

 それで、デルバールといえばナンバー14号だとか、ナンバー1号だとか、デューパール9号だとかは日本で有名になっているわけです。その鳩の子供もウチ(木村鳩舎)にいるわけですから、そういうのも見せてもらいました。だけどね、私がつかましてもらった
のが12号だったか何だったか、わからないんだよ(笑い)。

□デルバール鳩舎の鳩の数は?

■木村■相当いますよ。2、300羽はいるんじゃないですか。鳩舎自体も、デルバールは大きな染色工場を営んでいるわけですけれで、その工場のありとあらゆるところに鳩小屋があるわけですよ。それで、屋根裏の選手鳩、種鳩は別にして、下の方にも全然舎外していないような鳩がたくさんいるんですが、それでも売る鳩はいないというんだ。ここで考えたのはね、行ったのは2月なんだけど、3月とか4月の鳩は全部売らないんじゃなくて巣立ちした時点でもう鳩がわかるみたいなんだよ。それは普通に飼っている人もわかるんだけど、本当に飛ぶか飛ばないか、頭の中までわからないから、やっぱりデルバールさんも長く飼ているわけだから、こういうタイプの鳩でこういう眼の色にでたとなれば、そういうのは自分の将来の選手鳩として置いといて、駄目そうなのを売るんじゃないかと思うんだけども、オレは悪い鳩は売らないと言ってるわけだよ(笑い)。そこんとこがちょっとわからないわけだ。

 私のところに来にきたのは3月頃のが来ているわけだ。これは輸入業者が入れた中から有名な鳩の子供だけを譲ってもらったわけだけれどね。その価格と、その兄弟のなれているヤツがいるわけだ。それを売ってくれと言っても売らないから、なにか俯に落ちないところもあるんですよ。可成り名を遂げた鳩はたくさんいるんですが、これから飛ばそうという鳩でWシステムに入っている鳩は売らないですよ。その兄弟は日本にきている。

 完成されたデルバールの記録鳩とかは別にして、若鳩として日本にきた鳩はどうやハネだ鳩じゃないかという気がするんだよ。デルバールばかりじゃなくて他でもそうじゃないかと思うんだけど。その点はなんともいえない、現にそういう鳩がきていても良い血筋を引いているから飛んでいるんだな。

□親子3代に継がれるデルバール系□

■木村■デルバール鳩舎の鳩は一般的からいくと翼が短かくて、腰がないように見うけられるんですが、手持ちはすごく良い鳩ですね、手持ちが良いということは胸が薄いわけで。要するに品評会にむく体型なわけである。だけれど一般的に見た場合には主翼が短かい。それで胴づまりなように見えるわけです。で、そういう鳩ばかり選んで送ってくるということじゃなくて、むこうにいるのもそうなんです。自慢している鳩も皆なそういう鳩なんですよ。

 だからデルバール系というそれで良いんだということが自分の眼で確かめてこられたわけです。それで、鳩舎を全部見てから、その街の一番有名なレストランに連れて行ってくれて御馳走してくれたわけです。そういう鳩舎はまだ後4日程回ったけれど一度もなかった。特別にデルバールがやってくれたんでしょうね。そこで3時間位、鳩の話しかすることがないんだから、やってるわけです。

□デルバールというのはどんな人?

■木村■体はえらく細いんだけど背が高いんだよ。自分では商売の方も息子さんに任せて、毎日背広をきちっと着てネクタイをしめている人だね。本当の社長さんなんだね。だから大貫録だな。最近はいろんな鳩舎ができているけれど、親子3代、今度の息子で3代目になるという古い歴史もあるし、デルバール系といえばアメリ力でも有名だし、イギリスでも有名だし、結局全世界のデルバールなんだな。

(以上)

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