イレブンは、日本鳩界に超長距離時代という輝かしい歴史が存在したのは、レース鳩の「系統」を重視する考え方が底流にあったからだと視ています。
超長距離鳩が「容姿端麗」なのは、その鳩の「系統」がちゃんと表に出ているからだと考えています。そこに、今も、人を惹き付ける「超長距離鳩」の魅力があるのでしょう。
最近こうした鳩を余り見かけないようになっているのは、レース鳩の系統としての「雑種」化が進みすぎ、無表情な鳩たちが多くなっているからだとも考えています。
スネークパパさんは、このことを絵の具に例えて全ての色を混ぜ合わせていけば最後は必ず「灰色」になるとよくおっしゃっていました。イレブンは、その最もわかりやすい事実を、世界的銘鳩を全て混ぜ合わせた結果、何も残せなかった、かの「宮沢系」がよい証拠だと思っています。イレブンは、そうした意味での「宮沢系」の検証をいつか取り組んでみたいと思っていますが、その最大の原因はいたずらに「近親交配による虚弱化」を恐れた系統理論の結果だと考えています。
ともあれ、日本鳩界が、レース鳩の系統を重視して来た事実は、4年ほど前、国立国会図書館に所蔵されている戦前の鳩界雑誌である「鳩」及び「普鳩」に目を通したとき、更にハッキリとしたものになりました。
ちなみに、この「鳩」及び「普鳩」を見るには、地元の市民図書館の資料閲覧室等のPCから、デジタルデーターとして閲覧印刷が出来ます。今はどうか知れませんが、4年前までは「鳩」及び「普鳩」は一般のパソコンからは閲覧できない部類のデータとして公開されていました。かつて、勢山庄太郎の画像を記事をこの掲示板で公開したのも、その時の調査で見つけた資料でした。興味がある方は、地元の公立図書館へお出かけください。だれでも見ることが出来ます。
さて、その戦前の鳩界誌に目を通すと、その頃から並河靖の論文が数多く連載されていました。他にも関口龍雄先生を始め、幾人もの系統研究家の方達が執筆されていました。こうした雰囲気の中で日本鳩界の礎が形成され、それが、日本在来系や超長距離時代の銘鳩達を生み出したのだと考えています。
おっしゃるとおり並河靖の貢献度は、戦前からとても大きいものがあります。これらのことは、どこかでキチンと整理して書くつもりです。
「英国の愛鳩誌 スクイル」について詳しく教えて頂けませんか。
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