【競売で売られ種鳩40羽のリスト】
競売で売られ88羽の全リストを紹介することはぼう大なページ数を必要とするので、ここでは種鳩40羽について紹介しよう。
●1:【オート・ローデン40−604318】
翔歴:アングレーム・ダービー83位、同レースN5位、ボルドー73位、リポルヌ4位、ポワティエ84位、アングレームN8位、ラ・ソートレーヌ21位、ボルドー20位、リボルヌ15位 父鳩は32年生まれの【ズワルト・スタール】 母鳩は有名な【ジュール・シーザー】の孫娘である【デイッケ・ロスト】 ・オート・ローデンは14、39、68、69、86の父鳩
●2 : 【45−1715631】 B C ♀
・A×D ※注イレブン:重要参考種鳩 ・ 13、20、22、57、58の母鳩
●3:【オート・ロスト 48−468965♂】
・F×G アングレームを主翼を骨折したままで帰還した。 ・9.12、18、40、51、52、63、64、67の父
●4:【ショーネ・ゲショルプテ 48−518722♀】 ※注イレブン:重要参考種鳩
・A×D ・5、10、16、53、56、75、88の母鳩
●5:【ベークマン 49−536279】 ※注イレブン:重要参考種鳩
・A×No.4 代表的なベークマンのタイプ 第一級の種鳩 ・翔歴:51年モンサン・マルサン65位、ドールダン39位.アングレーム56位52年ボ ルドー50位(ケガをして帰還)、リモージュ35位.25位、20位
●6:【グロート・ゲショルプテ 48−468973 ♀】
・K×D ・7、11、17、19、25、27の母鳩
●7:【クライネ・ベークマン 49-461905♂】 ※注イレブン:重要参考種鳩
・A×No.6 アメリカに売られた ・翔歴:50年ノーヨン63位、ポンステ18位 51年:ノーヨン43位、シャトロー81位 52年:コンパーニエ43位、トゥリー95位、オルレアン108位.シャトロー43 位、152位、リモージュ49位、ドールダン・シャル}レ85位.コルベイ ル30位他多数入賞した第一線級のレーサー、種鳩である. ・29,30、31、46.47、76、77の父鳩
●8【:48−411817 R♀】
・L×G 非常に美しい種鳩 ・9、12、18、39、54、55の母鳩
●9:【コード・ロゼ 49−461919♂】
・No.13×No8 ・翔歴:50年ポン・ジョリモン43位 51年:コルベイル45位、オルレアン104位、シャトロー59位 52年:トゥリー49位、オルレアン52位、ブルワ104位、トゥリー198位、コ ルベイル28位、29位 ・49、50、78、79の父鳩
●10 : 【デイッケ・ゲショルプテ 49−361104♀】
・【ゲショルプテ・ダービー】×No.4 ・46、47、76、77の母鳩
●11 : 【グロート・クラヴァツテ49−461913】
・No.7(A×No.6)の兄弟 【ディッヶ・ベークマン(アメリカに売られた)】×No.6 ・翔歴:50年ポン・ジョリモン57位 51年:ポン・ジョリモン56位、オルレアン131位、リモージュ80位
●12:【49−461920 R♀】
・No.3×No.8 (No. 9 の姉妹) ・61、62、73、74の母鳩
●13 :【グロート・ゲショルプテ 49−361101】
・Aの直仔でアングレームで失踪した【グロート・ゲショルプテ】×No.2 ・翔歴:50年無記録 51年:シャトロー21位 52年:コンパーニエ18位、ポン・ジョリモン33位、ドルダン49位、オルレ アン80位 ・38、85の父鳩
●14 : 【49−536299 B ♀】
・No.1×No.6 ・28、32、34、36、70、71の母鳩
●15 : 【レイト・ブラウエ ♀】
・H×(Aの娘) ・翔歴:50年無記録 51年: 5月に失踪 9月に帰還 52年:トゥリー120位、ブルワ(三連合合同)29位、シャルルルワ53位
●16:BCWFT ♀
・Aの直仔×N0.4 純ベークマン ・29、30、31の母鳩
●17 : 【クライネ・クラヴァッテ 50−429630♂】
・No.5×No.6 ・翔歴:51年無記録 52年:ノーヨン9位、コンパーニエ53位、ポンジョリモン30位、ドール ダン56位、シャトロー77位、ドールダン28位、コルベイル9位、11 位、16位 ・33、.35、41、42、80、81の父鳩
●18:【50−542812 RWFT ♀】
・No.3×No.8 ・43、82の母鳩
●19 :【クライネ・ズワルト 50−429649】
・No.5×No.6 ・翔歴:51年無記録 52年:ノーヨン75位、コンパーニエ79位、ポンサン43位他 後に足を折り 引退 ●20 :【50−429631 B C ♀】. ※注イレブン:重要参考種鳩 ・No11×No2種鳩専用 ・33、35、41、42、80、81の母鳩
●21 : 【グリズル・ウィツトペン】
・父鳩はメキシコに売られた【コード・クライネ・グリズル(Gの直仔)】母鳩はJ ・翔歴:51年無記録 52年:ポンジョリモン10位..オルレアン148位、アングレーム24位、リモージ ュ10位、11位、18位 ・32、34、36、43、86の父鳩
●22【:50−429640 B C ♀】 ※注イレブン:重要参考種鳩 ・No11×No.2
● 23 : 【ライト・コック)
・N0.21の兄弟 ・翔歴:51年無記録 52年:ボルドー50位、リモージュ66位
●24 : 【50−7004 B ♀】
・ウィンデ・オーゼン兄弟から逆導入 純ブリクー ・59、60、87の母鳩
●25:BC♂ ※注イレブン:重要参考種鳩 ・No.17の兄弟, No.5×No.6 ・N0.24とペアーになり59、60、87の父鳩
●26:R♀
・父鳩は1951年最高の種鳩でNa9の兄弟、母鳩はJの娘 ・40、49、50、78、79の母鳩
●27 : 【グロート・リヒテ・ゲショルプテ 51−410979♂】
・No.5×N0.6 Na17の兄弟 ・65、66の父鳩
●28:【50−429634 B C ♀】
・No.9×No.14 ・44、45、83、84の母鳩
●29 【: ショーネ・ズワルト・ウィツトペン♂】 ・No.7×No.16 No.a30、31と兄弟 ・75.88の父鳩
● 30:BC♀
・No7×No.16 ・80の母鳩
●31:【51−410977 BLKWFT♂】
・No7×No.16 ・72の父鳩
●32 : 【グリズル・ヘン】
・No21×N0.14、 N0.34、36の兄弟 ・72の母鳩
●33 : 【51−505066 B C ♀】 純ベークマン ※注イレブン:重要参考種鳩
・N0.17×No.20 ・57、58の母鳩
●34 :【 ディツケ・ブラウエ】
・No21×N0.14 ・68、69、86の母鳩
●35:BC♂ 純ベークマン
・N0.17×No.20 ・70、71の父鳩
●36 :【クライネ・プラウエ 51−505342♀】
・No21×N0.14 ・51、52、63、64、67の母鳩
●37 : 【51−505071 B C ♂】 ・No.11×B♀(失踪)
●38 :【 ズワルト 51−505068 ♀】
・No.13×【ジョルジュ・ヴァーイェンベグル】 ・65、66の母鳩
●39 : 【クライネ・ロード 51−416306♂】 ・No.1×N.8 ・61、62、73、74の父鳩
●40 : 51−410971 R ♂ ・No.3×No.26 ・48、54、55の父鳩
以下48羽の若鳩(別図参照)
一部の読者にとっては、これらの競売りストや別図を見ることほどつまらないことはないであろう。
しかし、ある一部の読者にとってはこれほど興味深く重要な資料はないであろう。後者のような読者は何回も何回もこれらの資料を読み返すことによってブリクーの配合方法を研究することであろう。
以上の資料を紹介したことには、つぎのような目的も含まれている。
(1)1940年以降、ブリクー系はプリクー自身によって再度確立されたが。ブリクーJr.により維持され、その後全ベルギーはもとよりヨーロッパ各地に流れた系統を明確にするためである。
(2)プリクーの代表基礎鳩の系統が。1940年以前のものと同一系統であることが実証できる。 また、フランス軍に殺されてしまった戦前のブリクー系の長距雌鳩の代表として有名なジュール・シ−ザーの名前かあげられる。
(3)1940年以前、また1944年以降、ブリクーは基礎系統を異血交配させていた。ベークマン、バクレーヌはグルネー、ハンセーヌ系などと同様に銘血であった。ブリクーはトゥレムリー、キャラメンなどの系統を異血として導入していた。 テオ・ファンデフェルデと同じオーデンベルグ市に住んでいたトゥレムリーは多くのフアンデフェルデ系を導入していた。また、トゥレムリーはブリクー系を導入するために全鳩を処分してしまう以前は、フアンデフェルデ系とベークマン系の異血交配によつて成功していた。
(4)ブリクーが鳩を少しでも速く飛ばすために興奮剤を与えていたという噂は事実無根であろう。 彼が、そのような噂をされるほど成功をおさめたのは当時のうちでもWシステムの使翔者として第一任者であったためであろう。また、ブリクーが銘鳩ばかりを所有していたと断言するのは、いささか奇異に感じるので、誰もがおどろくほどWシステムのレースマンとして熟達していたと解釈するのがいちばん自然であろう。
(5)プリクーが基礎系統と交配させる場合、他の異血を配合させているということが明白である。
(続く) |