平田基哉理論からの検証Uでは、『Chanpion』誌1977年12月号 に掲載された、特別対談「”目”の価値判断はいかにあるべきか!!」を取りあげました。
この内容を見ると、タイトルとしては、平田基哉さんと安田治男さんの対談の記録となっていますが、CH誌編集部の方との3人の鼎談のような内容となっています。おそらくこのCH誌編集部の方は吉原謙以知氏ではないかとイレブンは思っております。
この資料「”目”の価値判断はいかにあるべきか!!」はそのタイトルが示すとおりレース鳩の眼から何を読み取っていけるのかという基本的な命題を巡って話題が交わされており、今、読んでもなかなか示唆に富む議論が交わされています。眼の資料としては第一級の内容だと思っております。
特にこの記事の中で平田さんが語っている次の言葉には、考えさせられるものがありました。
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■CH■ ヨーロッパの例では長距離に強い系統というのは、比較的目の色の濃い赤目、柿目といったものが多くて、一方短距離で活躍しているのは銀目の薄いもの、いわゆるホワイト・アイに近いものが多いわけなんですけど、日本ではどうでしょうか。
■平田■ それはやはりアメリカあたりでいろいろな系統をみてまわると、その系統によって目の色素は違ってくると思います。ヤンセンなんかは石目の薄いものが短距離に速いといまも言われましたが、目の色の濃い鳩にも短距離に速いものがいます。私は系統によって変わってくると思いますし、いちがいには言えないのではないでしょうか。だからいろいろな人の協力で短距離に強い目、中距離に強い目長距離に強い目について、もっともっと研究してもらって、どんどん出してもらえばだんだんデータがつかめるようになると思います。私や安田さん、ひとりやふたりの話で片づけられるものではないと思います。
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イレブンがこうして掲示板に眼の画像や資料を掲載し続けていることも、意味あることになると思いました。
原文の記事は、量的にかなりあるため、挿入資料は、わずかに抑えられています。今後、関連資料を調査しながら、イレブンの方で追加していく予定です。 |