■大前■ シューマンさんのゴードンとまったく異なる系統の鳩と交配・作出された鳩が日本の各地の大レースでひしょうに良い成績をあげていますか、このような交配はいかが思われますか。
■シューマン■ ゴードン系の鳩に異血した場合、良いもの同士で交配すれば、すぐれたレーサーかできるでしょう。だか、私の鳩舎ではそのような異血を導入しなくても毎年よく飛んでいるので、いまのところ考えていません。
■大前■ 内部交配で近親で作出していくのか。また、そのようなことをつづけるとレース鳩は弱い鳩になっていくのではないでしょうか。
■シューマン■ 今後もあまり異系統を交配に使うことはないでしょう。私の鳩舎は、古いゴードン系の鳩が基礎になっていて、その当時の古いゴードン鳩をサム・ハンセン氏から入手し、よく飛んでいる鳩舎からたびたび交配用として導入し使用しているので弱くなるようなことはなく、心配したことはありません。人間の場合とべつで、鳩の場合にはだいしょうぶだと考えております。
祖先が同じ血続からできたものを交配用にするのがいちぱん良いように思います。私は、このような方法で成功しています。
■大前■私は近畿地区連盟に所属し、レース参加しておりますが、ご存知のように地形的にむずかしく、悪天候下のレースが多いのです。あなたのゴードンは悪天候下のレースでは勝つことが多いように思いますが、晴天のレースではスピードがないように思いますがいかがでしょうか。
■シューマン■ 晴天のレースでは、ヨーロッパ方面の鳩は体がひじょうに立派にできていますから比較的体力があるのでスピードが出ると思います。 ただし悪天候の場合は、大きな体の鳩は気流の影響を受ける率が大きいので小さめの鳩が良いと思います。
競馬でも短距離に強い馬と長距離に強い馬があり、長距離に強い馬を短距離に走らせても。とても短距離に強い馬には勝てないのと同ヒことだと思う。
また、レース鳩はすべて口をあけて見るとよくわかるが、呼吸が静かでなくてはならない。口を開けて見て呼吸の早い鳩はレースにはむかない駄目な鳩である。(本誌3月号94頁掲載゛ノウハウ50″および5月号56〜60頁掲載のニツシンク氏講演を参照されるとよいと思います。注チャンピオン牡)
また、ゴードン系の鳩は、短距嵯でなく長距離を楽しんだほうが良いと思います。
ただ、ゴードン系の中にも分速1100米以上で飛ぺることのできる鳩は短距離から中距離で充分楽しむことができると思う。そして遅い鳩は長距離レーサーであるから……このように考えたら良いと思います。
■大谷■ 眼と天候に関係がありますか。
■シューマン■ 晴天のレースで良い成績をあげる鳩の眼は第一にアイサインの輪が細く狭い。また、アイリスの色は赤い濃い色か黄色で、アイリスの凸凹が浅く構成がかんたんなものか多い。そして瞳のしぼりが良い鳩である。
悪天候によい鳩は、暗いブラウンとかバイオレットの眼を持っているものがよく、眼の前方のアイリスに向かって黒い色がかかっているものがよいと思う。
アイリスは凸凹が探くなってギザギザになっているものが悪天のレースに強い。また、長距離にも良い。私の鳩舎で長距離に良い成績をあげた鳩は全鳩そのようになっている。
■三宅■種鳩用には、どのような鳩が良いですか。
■シューマン■ 種鳩に選定する鳩はもちろん、血統的に良いものから作出されていなくてはならないが、まず、全体のバランスが大切です。
とくに、私としては眼の構造を重視しています。眼の構造を見のがすことはできない。
アイリスがマーブルのようにいろいろな色素がまざり合っていて、しかも、アイリスの凸凹がはげしくちりぱめたようになっているものでなくてはならない。眼の構造は複雑になっているほど良い種鳩になります。
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