様々な意味で多くの人々に長く記憶に残されていく2020年もあと僅かになりました。この『Piet de Weerd 研究』を始めたのは、2020年6月19日です。緊急事態宣言が解除されて間もない頃でした。
この半年ほどの間にピートさんの回想録も38回までたどり着きました。月間連載の3年分ほどです。関連資料をできるだけ収集しながらすすめているので遅々として進まないのですがイレブンとしては、結構楽しみな研究となっています。当分は、掲示板に書きっぱなしですが時間がとれるようになったら、キチンと整理したいと考えています。
交通事故で64才で亡くなったマルセル・デズメットに対するピートさんの評価は、デルバールと並ぶほどの評価の高さです。この回でもピートさんは、「濃密な近親交配」の重要性を指摘しています。以下に抜粋しておきますね。
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●しかしながら、玄人ならば多分マルセル・デスメットを推すでしょう。マルセル・デスメットは長距離ではおそらく最も多くの賞をさらいました。それはステッケルボートの卓越したクラスと、マルセル・デズメットがそれらの鳩を使った交配の賜物にほかなりません。同様のことはドイツのハインツ・フルゴニ、ベルギーのエミール・ドウーウェールトにも言えます。
●私たちはヤンセンについて語り、とりわけ近親交配について見てきました。ヤンセンは独占しませんでした。そもそも鳩の育種に特許などというものはありません。
●アロウ・ステッケルボートも同じく大成功をおさめました。近親交配によって活力が失われていると信じている者は間違っています。淘汰されたものは生き残り、いっそう強化されるのです。
●”ローセレ”はドゥヴリーントの”ズワルテバンド“やデマレットの”ヴァーレ・ブリクー“(※イレブン:ミュニエ号のこと)と同レベルの鳩でした。種鳩としても両銘鳩と同様に傑出していました。リングナンバーは48−3447865でした。この気性の荒い鳩は、つかんだときに「腹と背に肉がなく翼が薄い」銘鳩の原型でした。ギブアップするくらいなら死んだほうがマシというファイターで、どんな天候のもとでも、どれほど強風が吹こうと、いつも先頭を飛びました。
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