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ようこそ、「スネークパパの掲示板」へ。お気軽に投稿いただければうれしいです。(『スネークパパの部屋』管理者イレブン)

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 300K持ち寄り延期  イレブン  2021年3月4日(木) 21:00
修正
300K持ち寄りが延期となりました。この時期、天気の変化が大きく仕方ないことですね。

 ・  イレブン  2021年3月6日(土) 18:11 修正

 ・  イレブン  2021年3月6日(土) 18:15 修正

 ・  イレブン  2021年3月6日(土) 18:19 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:51 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:52 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:53 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:55 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:56 修正

 ・  イレブン  2021年3月7日(日) 5:58 修正

 2021年 春 200Kレース 参加31羽 当日29羽記録 (記録率93.5%)  イレブン  2021年2月23日(火) 4:44
修正
■今日が、200Kレースの持ち寄りです。昨日まで吹いていた南風が収まり、放鳩予定の24日には、追い風レースとなりそうです。(23日4:44記述)

■昨日持ち寄りでした。イレブン鳩舎の参加は31羽です。23日放鳩の団体もあったようで、分速1500Mも出た高分速レースだったようです。本日のレースも高分速、高帰還率レースが予想されます。イレブン鳩舎としては、300Kまでできるだけ鳩を落とさないようなレース展開に心がけています。今日は仕事なので、鳩の帰還を見ることが出来ませんが、結果を楽しみにしています。(24日4:54記述)

■当日記録29羽でした。記録率は93.5%です。連合会のトップが分速1517、945mで、イレブン鳩舎のトップは、20-3696DC♂(ゴールデンモンスター×モスクワレガシー)[分速1487.560m]で連合会12位でした。高分速レースとなりました。連合会全体の記録率は75%ぐらいだったようです。
残す2羽の帰還を期待しているところです。明日、自鳩舎のトップ10の成績を掲示板に書き込みます。(24日21:18記述)

 200Kレース自鳩舎 上位10羽の記録  イレブン  2021年2月26日(金) 4:10 修正
200Kレースの結果 参加31羽 当日記録29羽 記録率93.5% 

■200Kレース 自鳩舎トップ10の成績■
@(連合会13位)20−3696DC♂(ゴールデンモンスター号×モスクワレガシー号)[分速1487.560m]
A(連合会14位)20−3609DC♂(ゴールデン3代目号×ピンクパール号)[分速1486.837m]
B(連合会71位)20−3639BC♀(金姫キング号×帝王9652号)[分速1401.143m]
C(連合会72位)20−3211BC♂(黄眼号×モンスターGG号)[分速1409.650m]
D(連合会134位)20−3604SLAT♀(パイド5680号×パイドU号)[分速1331.842m]
E(連合会136位)19−5393BC♀(モンスターキッド号×一本刺しクイン号)[分速1331.692m]
F(連合会138位)20−3228BC♂(源流日本海号×帝王5717号)[分速1330.964m]
G(連合会141位)19−5363BC♀(異血241号×クイン900号)[分速1327.026m]
H(連合会144位)20−3213B♂(モンスター号×SSクイン号)[分速1324.988m]
I(連合会146位)20−3603BC♂(スーパークラック号×源流パール号)[分速1324.267m]


 @(連合会13位)20−3696DC♂(ゴールデンモンスター号×モスクワレガシー号)[分速1487.560m]  イレブン  2021年2月27日(土) 21:53 修正

 ■父【源流ゴールデンモンスター号】×■母【モスクワレガシー号】  イレブン  2021年2月27日(土) 21:54 修正

 A(連合会14位)20−3609DC♂(ゴールデン3代目号×ピンクパール号)[分速1486.837m]  イレブン  2021年2月28日(日) 3:59 修正

 ■父【ゴールデン3代目】×■母【源流パール号】  イレブン  2021年2月28日(日) 3:59 修正

 B(連合会71位)20−3639BC♀(金姫キング号×帝王9652号)[分速1401.143m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:01 修正

 ■父【源流金姫キング号】×■母【帝王9652号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:01 修正

 C(連合会72位)20−3211BC♂(黄眼号×モンスターGG号)[分速1409.650m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:03 修正

 ■父【黄眼号】×■母【源流モンスターGG号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:03 修正

 D(連合会134位)20−3604SLAT♀(パイド5680号×パイドU号)[分速1331.842m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:04 修正

 E(連合会136位)19−5393BC♀(モンスターキッド号×一本刺しクイン号)[分速1331.692m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:06 修正

 ■父【源流モンスターキッド号】×■母【一本刺しクイン号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:08 修正

 F(連合会138位)20−3228BC♂(源流日本海号×帝王5717号)[分速1330.964m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:08 修正

 ■父【源流日本海号】×■母【帝王5717号】   イレブン  2021年2月28日(日) 4:09 修正

 G(連合会141位)19−5363BC♀(異血241号×クイン900号)[分速1327.026m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:14 修正

 ■父【異血241号】×■母【源流クイン900号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:15 修正

 H(連合会144位)20−3213B♂(モンスター号×SSクイン号)[分速1324.988m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:16 修正

 ■父【源流モンスター号】×■母【源流SSクイン号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:17 修正

 I(連合会146位)20−3603BC♂(スーパークラック号×源流パール号)[分速1324.267m]  イレブン  2021年2月28日(日) 4:18 修正

 ■父【源流スーパークラック号】■母【源流パール号】  イレブン  2021年2月28日(日) 4:59 修正

 ■イレブンの「Epigenetics」研究ノート■007◇◇◇◇第2章エピジェネティクスの分子基盤=2遺伝子発現の制御 =◇◇◇◇◇【出典:仲野徹『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』、2014年5月20日発行、岩波新書、P41より引用)】  イレブン  2021年2月21日(日) 2:35
修正
200キロレースの持ち寄りが23日に延期となりました。今回は強風による延期です。南風が強いのでかなりの逆風です。しかたありません。

この時期は、作出も種鳩の配合する時期と重なります。種鳩を新しい巣箱に馴らすのに小まめな管理が必要なので鳩飼いにとっては、結構忙しい時期になります。

2月11日に配合したのですが、昨日から産卵が始まりだしました。いよいよ、2021年の作出が始まりです。ワクワクしますね。

現在連載中のこのイレブンの「Epigenetics」研究ノートでは、この「作出」に関係している様々な理論を「Epigenetics」という最新の分子遺伝学に基づいた理論で検証していこうと考えています。

なんだか専門用語が並んで難しい理論のようですが(実際ちょっと難解です)、レース鳩の作出をこうして毎年毎年経験している愛鳩家にとっては、そこで実感している経験智を遺伝学上の理論で整理することが出来る研究内容になると考えています。

ざっくりと言えば、レース鳩の作出では、そのときの種鳩の「状態」や「環境」が「遺伝」に大きく影響する。遺伝される「形質」に大きく影響を受けていくものだと捉えて「作出」に取り組む必要がある。といった「作出論」になっていくと考えています。

その「状態」や「環境」が「どこまで」「どのように」影響を及ぼしているのかという作出論のど真ん中に関わる内容が、この「Epigenetics」の理論でほぼ明らかになっていく、と思ってイレブンは研究を進めているところです。

従来の私たちの頭の中にインプットされている「遺伝子」そのもののイメージ、すなわち「固定的なユニット」という捉え方そのものが、この「Epigenetics」の研究が進むにつれて大きく変化しつつあるのです。

「Epigenetics」をこのように考えていくと私たち愛鳩家にとっては、結構関わりがある身近な問題ではないでしょうか。

今回の内容で「Epigenetics」の基礎的な知識がある程度整理できるはずです。イレブンも、この節を何度も読み返しながら、これから、ポイントとなる文を以下に抜粋して整理していきますね。

では始めます。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇《抜粋》◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

●DNAを鋳型にしてRNAが産生される過程は、核酸であるDNA(デオキシリボ核酸)から核酸であるRNA(リボ核酸)へと塩基配列を写し取るだけであるから「転写」という。それに対して、RNAからタンパクがつくられる過程は、核酸からタンパクへ、すなわち異なった種類の高分子へと、遺伝情報の意味を維持しながら情報か変換されるので、「翻訳」という。

●地球上のすべての生物において、遺伝情報は核酸の塩基配列に保持されており、ほとんどの生物ではDNAが、インフルエンザなど一部のウイルスにおいてはRNAが、遺伝情報を担っている。

●かつては1遺伝子1酵素説であったか、遺伝子がコードするのは酵素だけではなく、その他のいろいろな種類のタンパクもある。そのあたりをふまえて、遺伝子の定義としては、「RNAに転写されてタンパクへと翻訳される核酸の領域」が一般的である。「ヒトのゲノムには約2万個の遺伝子かある」という言い方がされるのは、こういう意味においてである。

●それぞれの遺伝子の制御領域には、ユニークな塩基配列が存在するので、複数の異なった転写因子がいろいろな組合わせをもって結合する。その結果として、それぞれの遺伝子は特有な転写活性化をうけることになり、細砲系列に特異的な発現調節がおこなわれる。

●「転写因子によって遺伝子発現が制御される」と述べたか、転写囚子だけで制御されているのではなく、転写因子が結合する制御領域例の「状態」も、遺伝子発現に大きな影響を与える。その制御領域における「状態」こそが、エピジェネティクス修飾だ。そして、その本態とは何かというと、ヒストンの修飾とDNAのメチル化なのである。

●ヒストン修飾にはいろいろな種類があるが、代表的な修飾の一つは、アセチル化である。そして、アセチル化をうけたヒストンの近くに存在する遺伝子は転写が活性化される。もう一つの重要な修飾はメチル化である。ヒストンのメチル化は、アセチル化に比較してかなり複雑であって、どのヒストンのどの部位かメチル化されるかによって、転写か活性化される場合と不活性化される場合がある。

●@ヒストンがアセチル化をうけると遺伝子発現か活性化される
 ADNAがメチル化されると遺伝子発現か抑制される
この2点が、エピジェネテイック修飾による遺伝子発現制御の基礎の基礎である。

 2遺伝子発現の制御 ■中心教義■  仲野徹  2021年2月21日(日) 3:08 修正
 [中心教義]などと聞くと、宗教か何かの話かと思われるかもしれない。しかし。そうではない。れっきとした科学の話である。DNAが二重らせんであることを発見したワトソン=クリックのうちの一人、フランシスークリックが提唱した、二重らせんの発見に勝るとも劣らない、すばらしい科学的な考え。それか、中心教義(セントラルドグマ)だ。

 細胞において実際に機能する分子は、多くの場合、DNAではなくタンパクである。遺伝情報は核内のDNAに蕃えられているが、タンパクの合成は核の外、細胞質でおこなわれる。では、DNAの遺伝情報はどのようにして細胞質へ伝えられるのか?そのメカニズムがまだ定かでなかったころ、クリックは「この仮説に基づいて研究を進めるべきである」という形で中心教義を提案した。

 中心教義は当初あくまで仮説であったため、このような名前がつけられた。ところが、さすかは天才科学者。あまり時間を経ずに、基本的なところでは正しいことか証明された。クリックの卓見は、DNAとタンパクの間に遺伝情報を伝達するものが介在するはずだ、と考えたところである。実際、この考えに沿っていくつもの研究が進められ、そのような介在物が発見された。それがメッセンジャーRNA(mRNA)である。

 図中(左下図)の矢印は、遺伝情報の流れを示している。DNAからDNAにもどる丸い矢印は、細胞が増殖する際にDNAは複製されて、ACGTからなる遺伝情報が維持されつづけることを示している。そして、DNAからRNA、RNAからタンパクへと向かう矢印は、遺伝情報か発現するための流れをあらわしている。

 DNAを鋳型にしてRNAが産生される過程は、核酸であるDNA(デオキシリボ核酸)から核酸であるRNA(リボ核酸)へと塩基配列を写し取るだけであるから「転写」という。それに対して、RNAからタンパクがつくられる過程は、核酸からタンパクへ、すなわち異なった種類の高分子へと、遺伝情報の意味を維持しながら情報か変換されるので、「翻訳」という。一般的な言葉がうまく使われていることもあって、この情報の流れはイメージだけでなく、言葉としてもとらえやすい。

  ■遺伝子とは何か■    2021年2月21日(日) 3:09 修正
 遺伝子というのは実によくできた言葉である。原子や分子と同じように「子」という字が使われているおかげで、遺伝する「ユニット」という意味をくみ取ることかできるのだから。英語でいうとGeneだが、この言葉には「ユニット」という概念は組み込まれていない。「遺伝子」という言葉は、翻訳された和製生命科学用語の中でも傑作中の傑作ではないかと思う。

 これまで定義せずに使ってきたが、遺伝子という言葉の意味は、時代によって変わってきている。19世紀の中頃、メンデルが遺伝の法則を発見したころは、「緑色」とか[しわがある」といった遺伝的な特徴を規定するための、あくまで概念的な言葉でしかなかった。

 それが20世紀に入り、トーマス・ハント・モーガンらのショウジョウバエを用いた実験により、染色体上における遺伝子の位置が明らかにされたことで、遺伝子は物質的な単位とみなされるようになった。ただし、その頃の研究者のほとんどは、遺伝情報を伝える物質は、複雑な構造をとりうるタンパクであるに違いないと考えていた。

※参照:http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/3894298.html

 ジョージ・ビードルとエドワード・テータムは、アカパンカビを用いた研究から「1遺伝子1酵素説」を唱え、一つの遺伝子は一つの酵素をコードしていることを示した。そして、その2年後の1944年、オズワルド・エイブリーによって、遺伝物質はDNAであるという論文が発表された。地球上のすべての生物において、遺伝情報は核酸の塩基配列に保持されており、ほとんどの生物ではDNAが、インフルエンザなど一部のウイルスにおいてはRNAが、遺伝情報を担っている。

※参照:http://www.kazusa.or.jp/dnaftb/16/bio.html
※参照:https://www.kazusa.or.jp/dnaftb/16/bio-2.html

 かつては1遺伝子1酵素説であったか、遺伝子がコードするのは酵素だけではなく、その他のいろいろな種類のタンパクもある。そのあたりをふまえて、遺伝子の定義としては、「RNAに転写されてタンパクへと翻訳される核酸の領域」が一般的である。「ヒトのゲノムには約2万個の遺伝子かある」という言い方がされるのは、こういう意味においてである。

 しかし、リボザイムとよばれる触媒作用をもったRNAが存在することが以前から報告されているし、第5章で紹介するように、タンパクに翻訳されない非コードRNAが遺伝子発現制御に重要な機能を有することか次々と明らかになってきている。これらは、DNAによってコードされる機能単位であるが、タンパクに翻訳されないので、上に述べたような「遺伝子」の定義にはあてはまらない。遺伝子の意味を再考すべきかもしれないが、ここでは便宜上、「夕ンパクをコードする核酸の領域」という意味で遺伝子という言葉をつかっていきたい。

 ■遺伝子発現のスイッチ■    2021年2月21日(日) 3:10 修正
 2万個もあるそれぞれの遺伝子は、それぞれに異なった発現調節をうけている。また、細胞分化の面から考えると、細胞の形態や機能は、ある細胞にどのような遺伝子が発現しているかによって規定されている、ということができる。

 では、遺伝子の発現はどのようにして調節されているのだろうか?遺伝子にもいろいろあり、細かいことを書き出すときりかないので、ここでは『エピジェネテイクス制御』を理解するために必要最低限なことがらにとどめて説明したい。

 いちばん重要なのは、遺伝子の近傍にあって、その遺伝子が活性化されるかどうか、すなわち、転写されるかどうかを決定するコントロール領域である。そのコントロール領域は、遺伝子のすぐ上流にあるプロモーター領域と、すこし離れたところにある制御領域に分けられる。

 遺伝子が活性化される、すなわち、遺伝子DNAの情報が最終的にタンパクに翻訳されるには、まずRNAヘ転写される必要がある。

転写とは、DNAを鋳型にしてRNAをつくる酵素であるRNAポリメラーゼが、遺伝子の上流から下流へと移動しながら、塩幕配列の情報をDNAからRNAへと写し取るプロセスである。そのためには、まず、プロモーター領奴へRNAポリメラーゼかリクルートされ(招き寄せられ)、活性化されなければならない。それを調節するタンパクが、転写因子である。

 転写因子の多くは、制御領域に存心する特定の塩基配列を認識して結合し、転写のコアクチベーター(補助活性化因子)を介して転写を活性化させる。いうならば、転写因子とは、転写のスイッチとして機能するタンパクである。

それぞれの遺伝子の制御領域には、ユニークな塩基配列が存在するので、複数の異なった転写因子がいろいろな組合わせをもって結合する。その結果として、それぞれの遺伝子は特有な転写活性化をうけることになり、細砲系列に特異的な発現調節がおこなわれる。


※参照:DNAからmRNAへ転写される反応のメカニズムを世界で初めて解明:http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/research_highlights/no_14/

 ■エピジェネティクス分子機構の基礎■    2021年2月21日(日) 3:11 修正
 「転写因子によって遺伝子発現が制御される」と述べたか、転写囚子だけで制御されているのではなく、転写因子が結合する制御領域例の「状態」も、遺伝子発現に大きな影響を与える。

その制御領域における「状態」こそが、エピジェネティクス修飾だ。そして、その本態とは何かというと、ヒストンの修飾とDNAのメチル化なのである。

 DNAの2本鎖は、単独で折りたたまれて染色体を形作っているわけではない。ヒストンというタンパクに巻き付いたうえで祈りたたまれている。総延長1.8メートルにもおよぶDNAの2本鎖が、わずか5マイクロメート(1ミリメートルの200分の1)程度の直径しかない核の中にもつれずに収納されているのは、ヒストンという「糸車」に巻き付いて、コンパクトに折りたたまれているからである。

 しかし、ヒストンの役割は、ただ単にDNAを巻き付けてコンパクトに折りたたむだけではない。いろいろな酵素によって化学修飾をうけることで、転写の調節にも重要な役割をはたしている。ある修飾をうければ転写が活性化されやすくする、あるいは、別の修飾をうけれぱ転写を抑制する、という働きをもつのである。

 ヒストン修飾にはいろいろな種類があるが、代表的な修飾の一つは、アセチル化である。そして、アセチル化をうけたヒストンの近くに存在する遺伝子は転写が活性化される。もう一つの重要な修飾はメチル化である。ヒストンのメチル化は、アセチル化に比較してかなり複雑であって、どのヒストンのどの部位かメチル化されるかによって、転写か活性化される場合と不活性化される場合がある。

 ヒストン修飾とならんで重要なのか、DNAのメチル化である。DNAを構成する四つの塩基、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)のうち、シトシンのみがメチル化修飾をうける。

制御領域におけるシトシンがメチル化をうけると、本来ならば結合できるはずの転写因子か結合できなくなる。あるいは、メチル化シトシンに特異的に結合するタンパクがリクルートされる。いずれの場合も、通常ならば、その部位の塩基配列を認識して転写を活性化するはずの転写囚子か機能できなくなる。このようにして、制御領域のシトシンがメチル化されると、転写が抑制されてしまうのである。

 第3章以降を読み進めるための最低限の基礎知識として、次のことだけはしっかり頭に入れておいてほしい。

 @ヒストンがアセチル化をうけると遺伝子発現か活性化される
 ADNAがメチル化されると遺伝子発現か抑制される

この2点が、エピジェネテイック修飾による遺伝子発現制御の基礎の基礎である。
 さて、これ以上ややこしい分子生物学の話など読みたくないという人は、次の第3節と第4節はすっと飛ばしてもらっていい。ここから一気に第3章に飛んで読んでもらっても大丈夫である。しかし、より深く理解したいと思う人は、この章の残りもぜひ読んでいただきたい。

※参照:http://www.nibb.ac.jp/sections/pdf/2016_yoran/nakayama.pdf

 源流系岩田ライン研究資料 源流系岩田ライン基礎鳩【源流留萌キング号】※【岩田バロン号】直仔  イレブン  2021年2月16日(火) 5:07
修正
源流系岩田ライン基礎鳩【源流留萌キング号】
【岩田バロン号】(留萌キング号×CHフェアレディ)×CHフェアレディ妹
直仔、孫1000k 源流系基礎鳩
全兄弟の仔
300K優勝、600K総合優勝
1000K桜花賞総合4位

 源流留萌キング号の父 【岩田バロン号】  イレブン  2021年2月16日(火) 5:09 修正

 ■1200K総合4位【オリジナル・プリンセス号】89WA14002BC♀  イレブン  2021年2月16日(火) 5:13 修正

 源流留萌キング号の直仔@【帝王1041号】  イレブン  2021年2月16日(火) 5:21 修正
帝王ロフト作 【源流留萌キング号】×ゴールデンレッド号全兄弟

 源流留萌キング号の直仔A2代目ブラッククイン号  イレブン  2021年2月16日(火) 20:48 修正
【源流留萌キング号】×源流ブラッククイン号(3代目スネークスター号×スネークスタークイン号)※全兄弟配合

 源流2代目ルモイキングT、U号  イレブン  2021年2月18日(木) 3:50 修正
【源流ルモイキング号×2代目源流ブラッククイン号】親子配合による作出

 撮影の季節 2021年種鳩♂  イレブン  2021年2月11日(木) 17:26
修正
種鳩♂を数羽撮影した後、今日種鳩の配合をしました。

 ・  イレブン  2021年2月11日(木) 17:26 修正

 ・  イレブン  2021年2月11日(木) 17:27 修正

 ■ミトコンドリア研究資料■ミトコンドリアと核のゲノムの関わりは真核生物のゲノムの本質を知る重要な現象  イレブン  2021年2月9日(火) 10:05
修正
先日、掲載したミトコンドリア関連の資料についてご意見等も数件いただいており、関心の高さを感じています。

分子生物学、分子遺伝学の領域で現在も様々な研究が進められており、イレブンが現在研究を進めているいる「Epigenetics」の理論ともかなり関りがあることもわかってきました。

イレブンが感じているのは、鳩界人の間で語られている「ミトコンドリア」の理論と現在も急速なスピードで進められている研究成果との関連が十分図られていないのではないか、という点です。「ミトコンドリア」の理論がレース鳩の作出論に深く関係するという点では異論はないのですが、今一度、現在明らかになっている「ミトコンドリア」研究を丁寧に確かめた上で、この問題を考えていく必要があると思っています。

その意味で、「ミトコンドリア」に関連する資料をしばらく腰を据えて調査するところからこの問題を考えていきたいと考えています。

■ミトコンドリア研究関連リンク集@■

●「父由来のミトコンドリアゲノムが消されるしくみ」
佐藤 美由紀(群馬大学生体調節研究所)

https://www.brh.co.jp/publication/journal/085/research/2.html

 2021年春レース 100K一般レース 参加 33羽 2日目現在 31羽帰還(帰還94%)  イレブン  2021年2月7日(日) 2:59
修正
■2021年春レースの始まりです。昨日が、100Kレースの持ち寄りでした。今期のイレブン鳩舎のスタートは33羽です。1000Kを目標にがんばります。

天候は、向かい風のようです。

■16:20 分速は、1000Mちょっと出ているようです。残りあと3羽です。


■翌日10:53に20−3220B♂(19帝王レッド号×源流343号)が帰還しました。期待していた鳩なので一安心です。昨年秋に200kまで経験している鳩でした。あと残すのは2羽です。あと1羽ぐらい来そうな気がしていますが…。

■自鳩舎トップ10の成績■
@(連合会17位)20−3653BC♂(帝王8402号×帝王GNクイン)[分速1031.096)
A(連合会36位)19−5329BC♂(ゴールデン3代目号×源流パール号)[分速1014.982)
B(連合会37位)20−3696DC♂(ゴールデンモンスター号×モスクワレガシー号)[分速1014.319)
C(連合会75位)20−3219BC♂(モンスターキッド号×一本刺クイン号)[分速988.123)
D(連合会76位)19−5359DC♀(ゴールデン3代目号×源流パール号)[分速987.025)
E(連合会97位)20−3211BC♂(黄眼号×モンスターGG号)[分速969.827)
F(連合会98位)20−3630BC♂(スーパークラック号×源流パール号)[分速969.682)
G(連合会132位)20−3228BC♂(帝王705号×帝王5717号)[分速933.246)
H(連合会143位)19−5393BC♀(モンスターキッド号×一本刺クイン号)[分速924.396)
I(連合会184位)20−3215B♂(モスクワU号×源流SSシルバースター号)[分速844.970)

連合会50位以内に何とか3羽入ることができています。

 ■イレブンの「Epigenetics」研究ノート■006◇◇◇◇第2章エピジェネティクスの分子基盤=1ゲノムに刷り込まれる情報 =◇◇◇◇◇【出典:仲野徹『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく』、2014年5月20日発行、岩波新書、P32より引用)】  イレブン  2021年2月5日(金) 5:05
修正
この『イレブンの「Epigenetics」研究ノート』は、分子遺伝学の専門領域に踏み込む研究です。どうしても、その基本的な「業界用語」だけは、正確に理解しなければ、一歩も前に進むことができません。

この研究について、難しくてよくわからないという声を聞きますが、そうした意味で当然かも知れません。

もし、現在の鳩界に並河靖、素野哲、両先生ほどの人物がご健在でしたら、きっとこのテーマを取り扱って、私達に分かりやすい解説をしていただけただろうといつも思いながら、コツコツと研究を進めています。

 この「Epigenetics」の理論を理解し、レース鳩の研究の中に取り込むことができれば、これまではっきりしなかった多くのテーマが格段と明らかになるはずです。

これから、研究を進めながら、折々に、この「Epigenetics」の理論を踏まえた上でのイレブンの「推論」を述べていきたいと思っています。最終的には、「Epigenetics的作出論」と呼べるような形でまとめれることができればと思いますが、10年がかりの研究となるでしょうね。

他の研究も進めながらの記述となりますので、月1〜2回程度の連載で進める予定です。できるだけ、わかりやすくなるように、原著には掲載されていないイラストや画像、関連資料サイトのリンクなどを追加しながら進めていく予定です。

興味がある方だけ目を通していただければと思っています。

春レースももうすぐ始まりますし、作出も取り掛かる忙しい時期になりましたが、イレブン自身も、この引用文を幾度も読み返しながら、大切な文章と思ったところを下記に抜粋していく考えです。思いついたことなども、メモしていきたいと考えています。

今回の連載内容は、第2章エピジェネティクスの分子基盤の「1 ゲノムに刷り込まれる情報」です。

この第2章の内容は、タイトルの「エピジェネティクスの分子基盤」が示しているように 「エピジェネティクス」を理解する上で基盤となる分子遺伝学上の基礎理論というべき内容です。ちょっとややこしい内容ですが、著者の仲野徹さんが述べられているように、ここをなんとか自分のものにできるようになれば、「エピジェネティクス」そのものがどういう遺伝現象を意味しているのかがスッキリと見えてきます。

一つ一つの節ごとに丁寧に進めて行く予定です。まずは、第1節「ゲノムに刷り込まれる情報」です。

◆◆◆◆◆◆◆◆本文からの抜粋◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

□生殖細胞…オスでの精子とメスでの卵子、および、それらの細胞を作り出す元になる細胞のこと

□体細胞…生殖細胞以外のすべての細胞をさす

○体細胞は、その個体が生きている間の1代きりしか機能せず、個体が死んでしまったらそれでおしまいの細胞である。それに対して、生殖細胞は、個体が死んだ後も、その遺伝情報を子々孫々へと伝えていける唯一の細胞系列なのである。

○細胞の核の中にはDNAが存在し、その情報は、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)という4種類の塩基の並び方によって決定されている。

○DNAの構造は二重らせんであり、AとT、GとCが、それぞれ対をなしており、われわれ人間の体細胞1個には、およそ60億もの塩基対が存在している。

○ゲノムとはもともと、染色体の1組(ヒトでいうと23本分の染色体、あるいはそのDNAの総体)をさす言葉であった。

○現在では、ゲノムが『全遺伝情報』と訳されることからわかるように、DNAの総体(ヒトでいうと体細砲に存在する46本の染色体にあるDNAの塩基配列のすべて)をさすことも多い。「個人のゲノム解析」というような楊合のゲノムは後者の意味であって、ある人かもっているDNAの総体、すなわち、DNAのもつ遺伝情報すべてをいう。

〇父親に由来するゲノム(父性ゲノム)を、あるいは母親に由来するゲノム(母性ゲノム)というような場合は、それぞれの配偶子ゲノム(精子または卵子に由来する染色体あるいはDNAの総体)という意味であり、半数体のゲノムをさす。いちいち区別して説明しないが、ゲノムには2通りの意味かあると知っておいてもらいたい。

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 仲野 徹    2021年2月5日(金) 5:28 修正
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この章では、ます第1節でエピジェネティクス現象の古典的代表であるゲノム刷り込みについて説明する。そして、第2節からは、エピジェネティクスという現象が、どのような分子基盤によって成立しているのかを簡単に説明していく。

「分子や化学の話など絶対にいやだ」とおっしゃる方もいるかもしれない。そんな方でも、第2節はがまんして読んでいただきたい。

この節では、化学式は出さすに、遺伝子発現とエピジェネティクス制御について、ごくかいつまんで説明する。

その知識だけで、第3章以降も読み進めることができる。もちろん、第3節以降も読んで、エピジェネティクス制御の分子基盤の概略を理解していただければ、よりよくわかるようになるはすだ。

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 1ゲノムに刷り込まれる情報    2021年2月5日(金) 5:30 修正
■DNAとゲノム

 われわれの体は、およそ60兆個の細胞でできている。

200種類以上あるとされるそれらの細胞は、ごくおおざっぱに、たった2つの種類、生殖細胞と体細胞とに分けることかできる。

生殖細胞とは、オスでの精子とメスでの卵子、および、それらの細胞を作り出す元になる細胞のことである。

体細胞とは、それ以外のすべての細胞をさす。

 どうして、「たった1種頬の細胞」対「その他の細胞」という分け方をするのか。それは、その細胞がもっている遺伝情報が子孫へ伝達されるかどうかという、生物学的に重大な点において大きな違いかあるからだ。

体細胞は、その個体が生きている間の1代きりしか機能せず、個体が死んでしまったらそれでおしまいの細胞である。それに対して、生殖細胞は、個体が死んだ後も、その遺伝情報を子々孫々へと伝えていける唯一の細胞系列なのである。

 細胞の核の中にはDNAが存在し、その情報は、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)という4種類の塩基の並び方によって決定されている。

DNAの構造は二重らせんであり、AとT、GとCが、それぞれ対をなしており、われわれ人間の体細胞1個には、およそ60億もの塩基対が存在している。

 ヒトでは、DNA鎖が46本の染色体に分かれている。その内訳は、44本の常染色体と2本の性染色体である。

常染色体は、長い方から順に1番から22番まで番号がつけられていて、それぞれ一対、2本ずつが核の中に存在している。

性染色体として、男性はX染色体とY染色体を、女性は2本のX染色体をもっている。

すなわち、男性は、常染色体22×2とX染色体、Y染色体の計46本(46XY)、女性は、常染色体22本×2とX染色体×2の計46本(46XX)の染色体をもっている。

 生殖細胞は、受精して遺伝情報を子孫に伝えるために、減数分裂という特殊な細胞分裂をおこなう。

46本の染色体をもった精子と卵子か受精すると、染色体の数か92本になってしまう。そうならないように、精子と卵子か産生される際には、減数分裂により、最終的に、体細胞の染色体数の半分である23本の染色体、すなわち、1セットの常染色体と1本の性染色体(X染色体あるいはY染色体)をもつ「半数体」か形成されるのである。

 そして、受粉により、それぞれ23本の染色体をもった精子と卵子が融合し、ふたたび46本の染色体かそろった「倍数体」の受精卵になって発生か開始される。後で詳しく述べるように、受精というのは、単に染色体の数が倍になるだけでなく、エピジェネティックな状態も非常にドラマチックに変化することがわかっている。
 
 ゲノム(英語での発音は”ジィノム”に近い)という言葉を広辞苑でひいてみると「配偶子または生物体を構成する細胞に含まれる染色体の一組、またはその中のDNAの総体」と書かれている。新聞などで見ることも多い一言葉であるが、いきなりこう言われても「?」という感じがしないでもない。

 ゲノムとはもともと、染色体の1組(ヒトでいうと23本分の染色体、あるいはそのDNAの総体)をさす言葉であった。

しかし、現在では、ゲノムが『全遺伝情報』と訳されることからわかるように、DNAの総体(ヒトでいうと体細砲に存在する46本の染色体にあるDNAの塩基配列のすべて)をさすことも多い。

「個人のゲノム解析」というような楊合のゲノムは後者の意味であって、ある人かもっているDNAの総体、すなわち、DNAのもつ遺伝情報すべてをいう。

 一方、これから何回かでてくる、父親に由来するゲノム(父性ゲノム)を、あるいは母親に由来するゲノム(母性ゲノム)というような場合は、それぞれの配偶子ゲノム(精子または卵子に由来する染色体あるいはDNAの総体)という意味であり、半数体のゲノムをさす。いちいち区別して説明しないが、ゲノムには2通りの意味かあると知っておいてもらいたい。

 ■ ゲノムヘの刷り込み ■     2021年2月7日(日) 3:58 修正
 受精直後の初期胚である受精卵は、一細胞期と呼ばれることもあるように一個の細胞である。

しかし、その段階では、精子に由来する核と卵子に由来する核が残ったままであり、核が2つ存在している。

精子由来の核(雄性前核)と、卵子由来の核(雌性前核)は、父親に由来するか母親に由来するかが異なっているだけで、ゲノムすなわちDNAの塩基配列情報という観点からは、基本的に同じである。しかし、。両者の機能は異なっている。

このことは、1980年代の半ばに、マウス受精卵の雄性前核と雌性前核を入れ替える、当時としては離れ業に近い高難易度の実験によって明らかにされた。

 雄性前核を抜いた受精卵に、他の受精卵から採取した雌性前核を移植する、あるいは、その逆の組合わせの移植をする、という実験である。

このような胚では、ゲノムDNAの情報は通常の受精卵と同じであるにもかかわらず、雌性前核を2つもつ胚も、雄性前核を2つもつ胚も、正常に発生することはできなかった。

 この結果から、雄性前核と雌性前核は、ゲノムの塩基配列に違いはなくとも、それぞれか有する「情報」が異なっていると考えざるをえない。いいかえると、雄性前核と雌性前核ではエピジヱネティックな状態が異なっている、すなわち、ゲノムDNAになんらかの異なった情報が上書きされている、ということかわかったのである。
 
 では次に、受精前の段階にまでさかのぼって考えてみよう。生殖細胞ができる際、ゲノムに、塩基配列の情報以外のなんらかの情報、精子には父親特有の、卵子には母親特有の情報か付加されているはずだ。

この現象は、それぞれのゲノムに新たな情報か刷り込まれる、という意味で、ゲノム刷り込み(ゲノムインプリンティング)と呼ばれる。ゲノム刷り込みという現象は、DNAの塩基配列の変化をともなわない上書き情報、すなわち、エピジジェネティクスというものの存在を決定的に示している。
  
 では、ゲノム刷り込みはどのような分子基盤によって生じるのであろうか。ヒトゲノムには、おおよそ2万個の遺伝子、次節で説明するように、DNAからRNAを経てタンパクへと翻訳されるという意味での遺伝子か存在している。

それらの遺伝子すべてに、性差をもった上書き情報か付加されるのかというと、そのようなことはない、決して多い数ではなくて、精子や卵子の形成過程において刷り込みがおこなわれ、エピジェネテイックな修飾状態か異なるようになる遺伝子(インプリンティング遺伝子)は、ヒト、マウスにおいて100個ほどが同定されているにすぎない。


 インプリンティング遺伝子の分子レベルでの指標として、エピジェネティノク修飾の一つであるDNAのメチル化かある。

DNAメチル化については第4節で詳しく述べるが、ここでは、ごく簡単に、ある遺伝子のDNAが高度にメチル化されると、その遺伝子の発現が不活仕化され、その遺伝子がコードするタンパクが作られなくなる、ということを頭にいれてほしい。

 インプリンティング遺伝子には、精子と卵子の発生・分化において、それぞれ異なったDNAメチル化パターンか付加される。そして、精子および卵子形成過程においてメチル化されるインプリンティング遺伝子をそれぞれ、父性インプリンティング遺伝子、母性インプリンティング遺伝子と呼ぶ。

 後述のように、受精の直後にDNAのメチル化は消去されるのであるか、インプリンティング遺伝子のDNAメチル化パターンは保存され、発生過程において細胞が分裂する際にも維持される。

だから、インプリンティング遺伝子のDNAメチル化状態、すなわち、エピジェネティックな修飾状態は、父型と母型というように異なったままで保存されていく。そのため、前核の移植操作により、雄性前核が二つ、あるいは、雌性前核が二つになると、ゲノムDNAか同じであっても、遺伝子発現のパターンに異常か生じ、最終的に、正常な発生か進まなくなってしまうのである。

 ■異種間雑種の不思議■     2021年2月7日(日) 4:07 修正
 もう一つ、精子と卵子がゲノムDNAの塩基配列以外の情報を有していることを示すわかりやすい例がある。ちがった種の動物を交配して作られた異種間雑種動物である。

ウマとロバを掛け合わせて生まれる動物であるラバという名前の家畜がいる。

ラバは、雄のロバと雌のウマの交配によって作られた動物である。一方、その逆に、ケッテイは、雄のウマと雌のロバの交配によって作られた動物である。ラバとゲッティ。それぞれ異なる名前で呼ばれるのには、それなりの理由がある。

ラバは、顔立ちや、たてがみの短いところかロバに似ている。
それに対して、ケッテイはたてがみも顔立ちもウマに似ている。

ラバはケッテイよりも体格が大きく、粗食に耐えて、性格もおとなしい。ラバが家畜として良いことずくめであるのに対して、ケッテイは性格かウマに似ていて扱いにくい。気の毒なことに「役立たず」なのである。家畜としてはラバの方が扱いやすいので、ケッテイよりもラバがよく作られ、世間的にもよく知られているのだ。
 
このような異種交配の例としては、ほかにも、百獣の王であるライオンと密林の王であるトラとの交配で生まれる、ライガーとタイゴンか知られている。

雄のライオンと雌のトラとの交配によって生まれた異種問雑種は、ライガーと呼ばれる。それに対して、碓のトラと雌のライオンとの交配によるものは、タイゴンと呼ばれる。

ライガーは、両親であるトラやライオンよりも大きく成長し、ネコ科動物のなかでも最大のサイズになり、その縞柄はトラによく似ている。一方のタイゴンは、両親よりも小さめで、トラに似た縞柄をもつこともあれば、ヒョウのような斑紋をもつこともある。

 ロバとウマの交配の場合も、ライオンとトラの交配の場合も、子のゲノムは同じ(ロバとウマが半々、ライオンとトラが半々)であるにもかかわらず、どちらが父でどちらか母であるかによって、生まれてくる子の姿形に大きな違いか生じている。

これは、同じゲノムDNAをもっていても、遺伝情報が異なることを示している。くわしくは、調べられていないが、おそらくゲノム刷り込みの影響によると考えられている。

(つづく)

 岩田系資料 銘鳩773号 71KP0773B♂  イレブン  2021年2月2日(火) 20:24
修正

 岩田系資料 シルバースター号78ME9904S♂  イレブン  2021年2月2日(火) 20:57 修正

 ・  イレブン  2021年2月2日(火) 21:00 修正

 岩田系資料 フェアレディ号  イレブン  2021年2月2日(火) 21:06 修正

 ・  イレブン  2021年2月2日(火) 21:07 修正

 岩田系資料 91SA05085BC♂  イレブン  2021年2月2日(火) 20:35
修正
源流秘蔵岩田号の祖父

 ・  イレブン  2021年2月2日(火) 20:37 修正

 岩田系資料 92SA03727BCW♀  イレブン  2021年2月2日(火) 20:41 修正
秘蔵岩田号の祖母

 ・  イレブン  2021年2月2日(火) 20:42 修正

 源流秘蔵岩田号  イレブン  2021年2月2日(火) 20:45 修正
■父(5085×3727)

■母 シルビア号の孫

 岩田系資料 シルビア号82AK5210BCP♀  イレブン  2021年2月2日(火) 20:52 修正

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