お久しぶりですね。画像右側奥の鳩は、源流系SSライン基礎鳩【源流ゴールデンSS号】です。
この鳩は,イレブン鳩舎の種鳩の中でも、系図を見ていただくと分かりますが、筆頭の超重近親作出鳩です。普通の血統であれば、完全に退化もしくは虚弱化してしまうでしょうが、さすが、SS(エスエス)はびくともしていません。
イレブンは、かつて、この【源流ゴールデンSS号】に母親と全兄弟の【源流ブラッククイン号】を配合して、300キまで記録させたことがあります。
表記の画像は、3年前の画像なのでまだ少し若々しいです。
この鳩の作出者は、大分のスーパーイーグルさんです。スネークパパさんが同鳩舎に訪問されて種鳩鳩舎の鳩質鑑定選別をされた際に、特別に承諾を得られて上宝村に持ち帰られていた鳩です。その後、平成スネーク系の最高基礎鳩である3代目スネークスター号×スネークスタークイン号全兄弟配合作出鳩である源流ブラッククイン号を基礎鳩として系統確立を目指して日夜努力を重ねていたイレブンに源流ブラッククイン号の配合鳩として使うようにと渡されました。そうした事情があり、掲示板に出すこともなく大切に使っていたのですが、3代目スネークスター号の5代目重近親配合作出の源流SSクイン号にて700K当日2羽中優勝を輩出したお祝いにスーパーイーグルさんよりイレブン鳩舎の代表基礎鳩としていただいた鳩です。こうした経過もあり、掲示板にはこの700K優勝の4年前から掲載するようになりました。イレブン鳩舎のSSラインの最高基礎鳩源流モンスター号に並ぶ重要なSSライン基礎鳩です。
SS(エスエス)系は、我が国の超長距離時代を圧倒的に牽引してきたかつての広島鳩界で、勢山系の呼称として名付けられていた系統名です。
広島では、戦後、勢山庄太郎の銘鳩達を継承した細川英次郎が作り上げて「細川勢山系」と区別するためにこの「SS(エスエス)」系という名称を系統書上に使用していました。
戦後、築き上げられた銘系「細川勢山系」は、近親の弊害を乗り越えるため、シオン系、アンダーソン系、ベルレンジ系などの異血を使用して作り上げられて為、そうした異血が入っていない「勢山系」をすなわちSS系と呼ぶことで広島鳩界では、貴重な系統として大切にしていたわけです。
その意味で、エスエスと云った場合、細川勢山系の代表鳩「銘鳩253号」までがその基となした鳩として位置づけられています。
その253号の直系として有名なのが「天龍号の母」と「おけさ号の母」の2羽です。
このことについて7年前、スネークパパさんが天龍号の作出者法安氏(故人)に直接電話してエスエス系の由来についてお尋ねされ確認されたことを書き残してありますのでここで掲載しますね。
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★★「2013年3月4日に、広島鳩名人法安氏と、お電話にてお話を、聞かせていただきました。 記:スネークパパ【過去ログからの引用】★★
●スネーク系の基礎鳩系の銘鳩天龍号1000キロ西日本最高分速樹立総合優勝『銘鳩さる号の1000キロ最高分速樹立総合優勝』記録を、破り新記録樹立させた、銘鳩天龍号の作翔者の広島鳩名人法安氏です。昭和13年2月生まれとの事、スネークパパの昭和24年5月生まれとは、11年の歴史の差が有るのです、広島鳩名人法安氏が、先輩から、語り継がれたことを、含めれば、かなり昔の事が、正確にわかってくるのです。
● 最高の勢山系の雌鳩と、いわれていた。勢山系の銘鳩54-12075号おけさ号の母鳩★石田五万系基礎鳩★と、銘鳩天龍号1000キロ総合優勝スネークパパ種鳩『銘鳩天龍号の母鳩』銘鳩38-39050号は広島稚内1500キロ鳩多くの誕生の母鳩であります。
● 勢山SS系の銘鳩で、『銘鳩天龍号の母鳩』として有名でありました。『銘鳩おけさ号の母鳩』と勢山SS系広島最高の雌鳩の2羽と■広島鳩名人伝説■では並び称されていたのです。
●この勢山SS系広島最高の雌鳩の2羽といわれた伝説は、間違いないものか聞きました。間違いないことですと教えていただきました。
●銘鳩天龍号1000キロ西日本最高分速樹立総合優勝スネークパパ種鳩は、素晴らしいバイオレットの松かさ目で大型の灰の雄でありました。
●ではスネークパパが見ることが出来なかった、『銘鳩天龍号の母鳩』銘鳩38-39050号は広島稚内1500キロ鳩多くの誕生の母鳩は、どの様な目を、していたのでしょうか。 素晴らしいバイオレットの目で小型の灰の雌であつたそうです。
●広島に、勢山系勢山氏作の鳩は、導入されたことがありますかと、たずねると、なかったとのことでありました。
細川氏の勢山系が、導入されただけであり、広島の勢山系の歴史は、細川氏の勢山系からだけで始まっていると言えるのです。
なぜ、広島では、広島の勢山系を、細川勢山系と勢山SS系との2つに厳格に区別して考えようとするのでしょうか。
スネークパパが、教えていただいていた、「広島鳩名人伝説」では、細川氏の勢山系は、2つあり 勢山系勢山氏作の形の遺伝があらわれた鳩と、細川氏が勢山系に、異血鳩の輸入鳩を、配合してタイプを変えた鳩を細川勢山系と分けて考えている、
勢山SS系の銘鳩54-12075号おけさ号の母鳩★石田五万系基礎鳩★であり勢山SS系の銘鳩253号直子であるこの鳩が勢山SS系の基本のようにかんがえられていました。広島鳩名人石田幹夫氏も、この鳩は素晴らしく最高の銘鳩であり最後まで飼い続けたとスネークパパがお会いした時教えてくれました。
では広島鳩名人法安氏は銘鳩253号直子である勢山SS系の銘鳩54-12075号おけさ号の母鳩のきようだい鳩は何羽手に入れたのでしょうか、広島鳩名人法安氏は銘鳩253号直子は3羽手に入れたとの事でした。1羽15万円くらいであったとの事でした。現在の貨幣価値観からは、どれくらいになるかわかりませんが、かなり高価なものと、お考え下さい。【※注1イレブン】
この時の広島鳩名人法安氏は銘鳩253号直子勢山SS系の銘鳩60-174429号に、ケラウエーアイザクソン銘鳩199号直子を、広島鳩名人法安氏が作出した栗を、配合作出した39−159535号を、銘鳩天龍号の母鳩』銘鳩38-39050号勢山SS系と近親配合して誕生させたものが、銘鳩天龍号1000キロ西日本最高分速樹立総合優勝であります。
ケラウエーアイザクソン銘鳩199号NU54−199灰雄の孫鳩が、銘鳩56−335310号であります。 広島鳩名人法安氏が、異血種鳩として、ケラウエーアイザクソン銘鳩199号NU54−199灰雄を、手に入れていたことは、素晴らしいことであります。
ここで、銘鳩天龍号1000キロ西日本最高分速樹立総合優勝と、銘鳩天龍号の母鳩』銘鳩38-39050号と、銘鳩54-12075号おけさ号の母鳩★石田五万系基礎鳩★の、3羽は、勢山SS系の基本型ともいえる代表銘鳩であります。★■★■★
【脚注:イレブン挿入】 ■注1……1960年頃、法安氏が細川英次郎鳩舎から導入した銘鳩253号の直仔の価格が当時の1羽15万円だったということで、現在の貨幣価値に直してみました。(2007年の指数で計算)
■戦前基準東京都区部指数[1960年の10000円]■
1960年(昭和35年)=18.3 2018年(平成29年)=100,5
□100,5÷18,3=約5,49倍
1羽:15万円→82,35万円 3羽:247,05万円
3羽の253号の直仔の合計は約250万円ほどだったということになりますね。
と言うことなので、銘鳩253号の直仔は1羽81万円だったということにになります。3羽で243万円ですね。
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