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 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第9回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年6月号、P210〜P213より引用)  イレブン  2021年5月4日(火) 3:20
修正
連載第9回では、John Lambrechts さんの「筋肉」の理論と「耐久力」について述べられています。この二つのテーマについては、これまで、数多くの競翔家が注目して来た理論であり、話題にあがる機会も多い観点です。

John Lambrechts さんは「筋肉」について次のように指摘してます。

●筋肉構造の質を評価することは簡単に身につけられる技術ではなく、何年もかけて得た経験が鳩の筋肉の質を評価するのに大変重要である。そのため。技術を身につけるには様々な鳩をつかみ、何年も指先を訓練しなければならない。

そして更に、

●鳩はこの点に関して非常に様々な性質を持っているからである。だからどの鳩も一羽一羽別々に判断しなければならない。

と述べています。なかなか味わいのある文章ですね。

また、「耐久力」については、かなりの文字数をつかって理論を展開しています。次の連載10回では、更に、「飛ぶ方向を見つけること」について詳しく論じています。

この二つとも以前紹介してた素野さんの「鳩の持つ因子群を6つのカテゴリーに分類」した表では、「レース鳩の優性因子(子どもに現れる確率は高いが、配合によって失う場合もある)」に当たる因子ということになります。素野理論では、この「気質」や「体質」に当たる因子を「アイバンド」た「長い脚毛」との関係で捉えています。

このように他の理論と結びつけていくといろんな発見が出来るかも知れませんね。

 ■筋肉の構造■  John Lambrechts   2021年5月4日(火) 3:22 修正
 鳩の筋肉について判断するとき、調べる時の鳩の状態によって異なる、ということを忘れてはいけない。

 緊張しているときの鳩の筋肉は、手触りが固くなくても、実際には固くなっているようだ。またレースから戻った直後だといくらか筋肉はゆるむようである。

 鳩の筋肉を判断するのに理想的なのは鳩がリラックスして休んでいるときである。
 筋肉構造の質を評価することは簡単に身につけられる技術ではなく、何年もかけて得た経験が鳩の筋肉の質を評価するのに大変重要である。そのため。技術を身につけるには様々な鳩をつかみ、何年も指先を訓練しなければならない。

 このことは、鳩について特にいえることである。なぜなら、鳩はこの点に関して非常に様々な性質を持っているからである。だからどの鳩も一羽一羽別々に判断しなければならない。

 例えば、主要な筋肉が。胸骨の竜骨突起や胸骨の近くにある鳩もいる。一方、一センチメートルやそれ以上も高いところにある鳩もいる。筋肉をなでてみると、もっとはっきりわかるようになる。

 少し前、まだ私自身がスポーツの世界で現役だった頃、週に何回か来てくれるマッサージ師は。筋肉をさらに動かすことができるようにする前に疲労を取り除くことから始めたものだ。そしてまた、私が前日にどれ位筋肉を使ったかを判断できるくらい素晴らしい指先を持った人であった。

 筋肉は柔軟になればなるほど多くのことが出来るようになるにちがいない。

 スケート選手の筋肉は、ヨーロッパの世界選手権に参加するとき、最商の状態で試合に臨む。テレビを見ていると、しばしばこれらのスピードの違い、鉄のような強さを持つ選手が、しなやかだが力のあるストロークで、何マイルも走っているのを認めることが出来る。運動選手なら誰しもが、スターの座につくまで従ってきたトレーニング方法の厳しさを、正しく理解出来るにちがいない。

 筋肉のたくましい鳩を見てみたいと思うが、最も良い鳩が必ずしも大きい筋肉をもっているとは限らない。それよりも血がよいことがもっと重要であり、活力と血の善し悪しが、主に鳩の価値を決定する。

 鳩の筋肉は健康なときに、指先で触れると震えているように感じられる。この時、鳩の精神状態が最も重要である。鳩が良い体型になればなるほど、また神経質になればなるほど、筋肉の緊張は強くなるようであるが、極度の緊張は不利なときがある。なぜなら神経質な鳩は、冷静な鳩より回復するのに時間がかかるからである。

 1967年の悲劇的なレースで命を失ってしまったセークという鳩は、回復に長い時間がかかった。しかし休息したあとで放鳩篭に入れられると、成績は素晴らしいものだった。いつも楽々と入賞したのである。

 ■耐久力    2021年5月4日(火) 3:28 修正
 若い頃、アントワープのスポーツ競技場で、リンブルフの競輪選手であるヘラルド・ロンケが短距離を全速力で走っているのをみたことがある。
 彼は一流のチャンピオンに必要とされるすべての要素を持っていたため、多くのサポーターが彼のことをカレッケ(小さな二輪車)と親しみを込めて呼んだ。

 しかしカレッケは頂点には立てなかった。

 30代のときの6六日間の自転車レースで、カレッケ・ロンケは5日と23時間は、競走相手を負かしていたが、ゴールの40分前に「ひどく疲れた」からとレースを諦めてしまったのである。彼は意志の力が弱かったのである。

 また、兄弟のアントンも同じようにとてもよい才能を持っていたが、またすぐに敗北を認めてしまう傾向があった。

 これらの精神的要素は、車にとって燃料が重要であるのと同様に選手にとって重要なことである。クラス、競争において適性及び粘り強さは鳩の競技でも成功のために必要なことを、改めて言おう。

 鳩が素晴らしい成績を残したとき、所有者は鳩に偉大な自転車競技の選手や、フットボールの選手にちなんだ名前をつけている。しかし、鳩がすばやく鳩舎に戻ろうとする意志を急に失くしてしまったとき、有名な名前は何か役に立つのだろうか。

 戻る意志をなくしてしまうのにはどんな理由があるのだろうか。まず第一に鳩の健康に影響を与えるほど強い疲労感が考えられる。非常にまれなことだが、短い期間でも何度も放鳩カゴに入れられることによって起こる疲労もあるだろう。また鳩舎の中で、あるい舎外中に、何かが起こるかもしれない。

 確実にいえることがあるとしたら、何よりもまず、鳩は粘り強さが必要であるということだ。

 1971年の3月に、友人のファン・ライン&クロークとコンスタント・ライマーカーと私はパークス・ポートの本部で、ブレダ・セントラル連合会によって主催された委員会に参加した。聴衆から次のように質問された。

 「7番目の翼の羽の重要性は何ですか。また6番目や8番目と比べてその長さの重要性は何なのですか」。

 私は7番目の羽をどのように見るかを説明した。8・9・10番目の羽と共に直線を形作っていなければならないし、先端はよく丸まっていて全体的に幾分下の方に向かつて曲げられている。

 「それでは、完全な7番目の羽を持っている鳩はとても良い鳩に違いありませんね」と前の質問者が締めくくろうとしたとき、

 「いや、必ずしもそうではありません。せいぜい、そのような羽は長距離レース用の鳩にとって望まれる特徴であるというに過ぎません」。私は答えた。

 先端が鋭がりすぎているので、その羽の形が好きではないというようなことがよくある。しかし、レースではそのような鳩は時々いい成績を収めるということがある。

 鳩の特徴は、すべて重要なのである。

 時々私は鳩の意志の強さは、どの程度まで伸びるのかと思う。決然とした鳩というのは、一つの鳩舎だけを認識し、そこに戻れないなどということはめったにない。

 前にも述べたが、1971年の冬に生まれた29羽の若い鳩のほとんどすべては 一晩か、時には二晩も三晩も外に放鳩されたままたったが、結局、自力ですべての鳩が戻ってきた。これは私かいつも自分の血統に残そうと努めてきた要素である。戻ってくる途中で止まってしまうことの多い鳩は厳格に取り除かれるべきである。

 意志の力、つまり粘り強さは両親から受け継がれる血統上の特徴である。粘り強さと忍耐力を合わせ持つような鳩は、早く飛べるレース鳩になるどころか、国で一番の鳩になる可能性が十分ある。途中で駄目にならないような意志の力を持っているのである。

 鳩が3ヶ月から4ヶ月の間ずっと毎週レースに勝つことが出来るのは、この特徴によるものである。なおかつ、それと同じくらい私は、強い骨格構造、特に丈夫な背部といった必要とされる体の特徴を、生まれつき持っている特性を好んでいる。

 それでも、意志の強さと粘り強さが強くない鳩が、一流のレース鳩になる例はたくさんある。しかし、連続して多くのレースで、よい成績を取り続けられるかどうかは全く別問題である。このような鳩はたいていよい特徴を授けられた鳩より早くレースをあきらめてしまう。なぜならば疲労から回復するのに、時間がかかるからである。

 ヒュースケン・ファン・リールの有名な鳩であるゾッテケ(愚かな鳩)の成績を見てみよう。(※上画像挿入:イレブン)

 最も天気の悪い時のサンバンサンから、戻ってくるトップ集団の中をまるで縫うように帰還したことがある。ゾッテケが有名になる前に「小さすぎて、多分かよわすぎる鳩だろう」と言っていた専門家はこのレースを機に考え直したことだろう。

 一見したところ、かよわい構造でもゾッテケは強い忍耐力と共に、たくさんの特性を内に秘めていたことが、優れた成功をいくつも収めたあとで判った。このことは、どんな鳩にも起こりうるものである。

 この場合、持主はこの小さな素晴らしい鳩に期待していなかったことを、どんなに不思議と思ったことだろう。

 特性のある鳩、特に肉体的に本当に強い鳩となるような羽を与えられている鳩が私は好きである。私の新しい血統の祖先の九割はこの種の鳩である。

 いつも成績のよい堅実な鳩は。よい特性をもっていないということがあるだろうか? 際立って優れているどんな鳩でも、耐久力を持っているといえる。たとえ一見して判らなくてもそうである。

 鳩をレースに持ち寄る時、私は鳩を巣箱でつかむ前にその鳩が好きなものを与える。
 「バーレ鳩はさわられるのが好きではない」とノーヘレからきたグスト・ドーバーレは1971年のラパイゲ委員会で話してくれた。しかしバーレ兄弟の鳩は必ず優勝することができる。

 どの愛鳩家も、鳩舎での経験から鳩が各々どの程度違ったものであるかを知っている。鳩舎に入ると、子を守るためにすぐに巣房に飛んでいく鳩がいる。近づいていくと、撃退しようという態度を示す。

 私の鳩舎では、古いヒュースケン・ファン・リール系の子孫は、同様に行動する。基になるはハベニス系の何羽かの鳩もこのように行動している。

ファン・ローイやラッペ(”速いヤツ”の意味)が多分この点では最もねばり強いであろう。休む間もなく翼で叩いてくるだろう。私はこれらの2つの血統は特性を持っているので好きである。今までベルギーで見た中で最も良い鳩の部類に入る鳩だろう。

 私達が鳩舎に入るとすぐに止まり木から離れる鳩が2、3羽いる。もちろんその鳩はヒナ鳩はいないし卵を抱いてもいない状態である。床かどこかに止まり、怪しいと思って私達のすべての動きを追っているときがある。このような鳩は、賢すぎるのでつかんだりすることはない。しかし触ったりしようとしなければ、餌をやろうとすると膝に止まったりする。なので鳩舎に人々が訪れることがある場合も、私の鳩は混乱して、羽ばたいたりしない。

 そして私はいつも、鳩を踏まないようにと頼まなければならない。なぜなら靴一足分の距離まで近づいても、鳩は1インチも動かないからである。

 しかし鳩をつかもうとしようものなら、メルクス以外の鳩は、彼の兄弟ですら、一目散に逃げるだろう。

 ※昨日、「第一印象」の項を飛ばして掲示板にアップしていました。申し訳ございません。  イレブン  2021年5月4日(火) 3:03
修正
昨日アップしていた「『THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第8回◇』」の、「第一印象」の項を飛ばして掲示板にアップしていました。申し訳ございません。修正しています。

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第8回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年5月号、P120〜P123より引用)  イレブン  2021年5月3日(月) 3:09
修正
第8回の連載内容は「自由交配論」の危険性から、「選鳩」の理論へと展開していきます。(第7回の論文を現在調査中ですが、交配理論が中心となっているのでしょう。)John Lambrechts さんは、その選鳩理論を「第一印象」の重要性から始めています。そして、

●「鳩を選別する際の、正しい価値判断の基準として、第一印象は決定的な要因となる。」

とはっきり述べています。

ここに、John Lambrechts 理論の独自性や深さを感じさせます。このあたりが、『The eyes and other guides to success』が。長年にわたって世界中で読み続けられてきた理由の一つのようです。

更に、価値判断の基準として「羽毛」「バランス」、「筋肉の構造」、「耐久力」、「飛ぶ方向を見つけること」と続いていきます。大切なのは、こうした理論の上に立って「眼」の理論を述べていると言うことです。

※昨日、「第一印象」の項を飛ばして掲示板にアップしていました。申し訳ございません。

  ■自由な交配■  John Lambrechts   2021年5月3日(月) 3:36 修正
 自分の鳩舎から、将来性のある優秀な種鳩を選べず、また、子孫を成功させるためベストな方法で交配ができない愛鳩家は、しばしばこんなアドバイスを受ける。
 「別の鳩と掛け合わせてみれば?」
 よい方法かも知れない。もちろん、思ったとおりの結果が確実に得られるとは限らない。しかし成功のチャンスが減るにしても、せいぜい50%程度だ。何によらず、可能性という要素は、ゼロということはないものだ。

  1944年、終戦の年、私の鳩舎で一つがいの雄鳩と雌鳩が互いに気を引き合っていた。2羽の性質は適合していると考えられたため、1945年から後の何年間か、そのままつがいにさせておいた。そのペアは同じラインの鳩で〃アウデ・ハベニス” ”ヴィトコップ・ダイフィン“として知られつつあった。このつがいからは優勝鳩が続々と誕生し、1947年以降、The Royal Borgerhout of Fancierの後援で行われたレースでは、あらゆる距離で優勝し、称賛を受けた。

 この特別優秀なつがいの子孫が、何代にもわたって影響を及ぼし、未だに私の鳩舎の鳩質を左右している。もちろん、その間に数回の異種交配を行ってきた。しかし、白い頭部と胡麻のボディ、そして白い風切羽が、定期的に現在の鳩にも表れてくる。1945年のオリジナル・カップルの主要な特徴である。私にとって大きな意味のあることだ。

  1967年、一羽の胡麻のイヤリング――後に優秀な成績を残し”エディ・メルクス”と呼ばれるようになる―が、雌鳩に求愛を始めた。お相手は”ヴィットスター卜”を母に持つ、栗の1年子である。2羽ともウィドウフッド(やもめ)システムの鳩舎に入れる予定だったので、私は2羽の仲を認めてやることにした。

 このペアの子の雄鳩を、たまたま飼い続けていた。1967年の間じゅう、他の若鳩にひっそりと紛れていて、一度もレースに出ていなかった。しかし、換羽の後、とても調和の取れた発達を見せ、優秀な鳩であることがわかったのだ。そして次の年には、我々のお気に入りの鳩となった。

 事実、その年に4回優勝した。1回はアントワープの強豪連合会とのレースで勝ち、あとの3回は、イヤリングのレースだった。その結果、両親は、同年7月に種鳩に昇格したのだった。

 大部分の愛鳩家も、同様のことを経験しているはずだ。しかし、だからといって我々は、この件を鳩の思うに任せておいてはいけない。現に、飼い主が冬の間に計画を練って行った配合は、鳩任せの場合よりも、当たりとなる確率が遥かに高いのである。時たまうまくいくからといって、交配の方針に影響を与えてはならない。ピジョンスポーツにおいては、意外なことがらや偶然の出来事からは、望むような結果は生まれないのが常なのだから。

 ■第一印象■    2021年5月4日(火) 2:57 修正
 鳩は生きている謎だと言われる。本当だろうか。恐らく、鳩の健康状態が良くない時とか、レース成績が振るわない時などは、そのとおりだろう。最上級のコンディションで放鳩籠に入れたはずの鳩が、どうしてまっすぐ鳩舎に帰ってシングル入賞しないのか。何度そう思ったことか。いったい何が起きたというのだ?

 優秀な鳩でも、ひとたび入賞し損ねると、その後長きにわたって成績が振るわないことがある。樵悴しきってしまったのだろうか。鳩舎ヘー直線に戻ろうという決意が、突如として消え失せてしまったのだろうか。何か原因かは、想像によるしかない。

 しかし、種鳩として、またレース鳩としての通常の能力について論じるなら、鳩というものは、専門家にとって謎めいてはいないし、判断を間違うことも滅多にない。彼ら専門家たちの判断能力は、いったい何が根拠となっているのだろうか。系統書の中身や、鳩の見た目しか手がかりがないというのに。その鳩を見知っていて、少なくとも目に見える鳩質が満足できるのであれば、祖先について検討することが重要だと考えるだろう。しかし、その鳩をこれまで見たことのない人でも、外見の典型的な特徴だけで概ね事足りる。

 鳩を選別する際の、正しい価値判断の基準として、第一印象は決定的な要因となる。もし、初めて見たときに感じるものがなければ、そのような鳩は淘汰してしまうようにアドバイスしている。

 かつては私も、第一印象が特に好ましいわけではない鳩について、血統に気を取られ、何かもっと見どころがあるのではないかと無理に探してしまうようなことが多々あった。そうすれば、たいていは何がしかの特長が見つかるものである。しかし結局は、そうやって見つけた特長も、貧弱な羽毛やか細い背中、表情に乏しい顔つき、バランスが悪いボディなどの欠点は補えないという結論に達してしまう。

 経験というものには、時折の失敗も含まれている。経験の良いところは、失敗から学ぶことができる点である。失敗は、他のことと同様、飼鳩においても重要なのだ。

 優れた鳩には欠点が少ないだろうし、そのような鳩は概ね、優秀なレース鳩や種鳩を生んでくれるものである。前にも述べたが、鳩体の大きさは基準とはならない。優秀なレース鳩には、大きいものも小さいものもいる。ただ、私は、種鳩なら中くらいかやや大きめの鳩が好ましいと思っている。繁殖のためには真に優秀な鳩が必要だ。愛鳩家たるもの、最初の頃より質が低下するのではなく、より良くなっていくような繁殖を目指さなければならないからである。

 例えば、強固な骨格構造が、あらゆる内臓を保護していないとしたら、鳩は長時間空中にいることはできないだろう。例えば、恥骨は短く頑丈でなくてはならない。二つの骨の端は互いに接近している。特に長距離バードで顕著である。

 また、恥骨は、鳩の腸を支える役割をしている。困難な長距離レースの最中、鳩は、腰と背骨を非常に酷使している。恥骨の二つの骨は、互いに接近すればするほど強力だし、鳩は、より長い距離を快適に飛ぶことかできる。このような恥骨を持たない鳩を繁殖には使わないし、竜骨突起や胸骨が、あまりに薄く鋭いときも、その鳩は用いないことにしている。

 鳩の骨の大部分は中空になっている。これは重要な特徴だ。軽くかつ太い骨を形づくることができる。これにより、鳩の体重は、驚くほど軽いものとなっている。


 ■羽  毛■    2021年5月4日(火) 3:13 修正
 鳩が素早く楽々と、長時間飛ぶには、注目すべき多くの要素がある。この点で、羽毛は最も重要である。羽毛の手触りがサテンのように滑らかで、輝いていること。このような調子のとき、鳩はやすやすと空を飛べるし。大雨の中でもあまり濡れずに済む。豊かですべすべした羽は、大変濃い純血の鳩であることを示している。今挙げたような特徴を持たない鳩は、我々の鳩舎にいることはできない。

 鳩を選別するときは第一印象が重要だが、羽毛は、翼との関連で、判断材料として最も注目される点のひとつである。柔らかく、ふわふわして、クッションのようであるべきだ。風切羽は長く豊かで、完全に広がる。

 羽毛は鳩の健康状態をも表す。艶がなく重い感じであるとか、乾いているような場合は、鳩自体が役立たずであるか、何らかの病気にかかっている可能性がある。また、管理の悪い鳩舎にいると、まず確実に羽毛の質は低下する。


  ■バランス■    2021年5月4日(火) 3:18 修正
 鳩は、調和が取れていて軽いという印象でなくてはならない。良い鳩を掴んでみると、大きさや体格から想定するより軽く感じられるに違いない。

 鳩体の完璧なバランスは、飛翔を楽々と行うための主要な必要条件である。これは種鳩にも当てはまる。なぜなら子孫がこの特徴を受け継ぐからである。バランスの良い鳩は楽に飛べるし、疲れを最小限に抑えることができる。

 この点を評価するときにも、決定的なのは第一印象だ。体重、羽毛、筋肉、翼の関節のしなやかさなどと同時に、全体のバランスによって飛翔能力が決まるのである。

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第7回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年4月号、)  イレブン  2021年5月3日(月) 3:08
修正
※調査中

   ky  2021年5月2日(日) 12:52
修正
1000kレースはいつになるのでしょうか?

 1000K  イレブン  2021年5月2日(日) 22:14 修正
今のところ5月6日持ち寄りの予定となっていますが、天候が不安定なので最終的にどうなるもか定かではありません。判断が難しい状況のようです。

http://weather-gpv.info/

 天気図  イレブン  2021年5月2日(日) 22:20 修正
・・

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第6回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年3月号、P158〜P161より引用)  イレブン  2021年5月2日(日) 4:24
修正
今、引用しているJohn Lambrechtsさんの著書『The eyes and other guides to success』は、その題名が示しているように「鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」という内容で構成されています。『油性粒子理論 研究』Aの引用資料としては第5回までの内容で終わっているのですが、それ以降の「+鳩の選び方・育て方」の内容も、掲載することにしました。

その理由は、一つには、これ以降の記事の内容をここで紹介しなければ、今後いつになるか見当がつかないこともあり、また、この後半部分の内容がなかなか味わい深い文章が続いているからです。

ここで述べられている「鳩の選び方・育て方」は、現在の私たちにとっても切実な課題であり、その一言一言にうなずける深さや理論を感じます。イレブンの手元には、第10回連載までの記事がありますので、(第7回と第10回後半は現在調査中)この連休中に一気に掲載することにしました。

コロナ禍の影響で昨年同様、STAY HOMEなGWになっています。暇を持て余してある方もおられるかとも思います。結構お薦めの内容ですし、この中から、また、何か、連載の新しいテーマが浮かんで来るかも知れません。

2021年春の最終レース1000kの持ち寄りは5月6日の予定です。2021年春レースも、あとわずかとなりました。イレブンも、このJohn Lambrechtsさんの論文をもとに、この春レースをいろいろ振り返りたいと思っております。

 ■交配にまつわる諸問題■  John Lambrechts   2021年5月2日(日) 4:57 修正
 1972年の1月。気温は氷点下17℃に下がった。冬の最中である。しかし我々の種鳩は調子よく過ごしていた。巣の中の卵やヒナたちも同様であった。鳩たちは、厳しい寒さから、きちんと身を守ることができる。

しかし鳩の飼い主はどうだろうか。事情は鳩とは大違いである。午前6時の厳しい寒さの中で、鳩舎の凍った糞をきれいに取り除いたり、凍ってしまった飲水器の水を解かしたりするのだ。生やさしいことではない。

このきつい仕事に耐えられる人は、真の愛鳩家であるに違いない。しかしこんな場面では、趣味といえど、それほど 「愛好」しているようには見えないだろう。

 この時期は、多くの愛鳩家が、交配の問題に直面する。2月の初めに、どうやって鳩をつがいにしたらよいか。これが、非常に難しい課題となってしまう人々もいる。自分の鳩が、順調に数を殖やしたか否かよりも、鳩の価値自体を理解していることが大切だ。

 ■試してみるのが一番■    2021年5月2日(日) 5:01 修正
 初心者に対する有効なアドバイスは、よい鳩にはいろいろな交配を試してみなさい、という一言に尽きる。もちろん、交配した2羽がうまく馴染まない場合も出てくるだろう。

チャンピオン鳩を産むためには、最良の雄鳩と雌鳩をつがいにするだけでは、十分とは言えない。それでよいならば、あまりに簡単であろう。しかし、優れた雄鳩ならおおよそ、自分と同じ程度の鳩を産むことはできると言ってよいだろう。よい雌鳩とつがいにしても、結果が思わしくないならば、よい相手にめぐり合うまでぺアリングを変えて試すことである。

 繁殖期ごとに、少なくとも一度は、すべての種鳩同士を交配させたいと考えている愛鳩家もいる。そうすれば。最小限の時間で、最もよいぺアリングを見つけられるだろうし、次の繁殖期には、最初からずっとその2羽を交配することができる。また、私は、成功したつがいからは、できるだけ長期間ヒナを引きたいと思っている。

ヒナたちが育つには時間がかかるか、親より劣る性質が見つかったらすぐに、つがいの両方に、それぞれ、もっと若い鳩を選んでやる。これは、前にも言ったように、ある程度の試行が必要である。つがいの鳩が、お似合いと見えないならば、子孫は満足いくようなものではないだろう。両親が、どんなに優れた鳩でもそうである。

 16年前、私達の鳩”プリンス”は、実は素晴らしい種鳩だったのだが、他の鳩と交配してみるまでは、その徴候は全くみえなかった。当初は父親譲りの欠点しか持ち合わせていないのかと思われたが、3羽の雌鳩との交配で生まれた子は、すべて、興味ある入賞を果たした。そして。プリンス自身が、10年に一度あるかないかの、珍しい鳩であることがわかった。

 この鳩をまた別の雌鳩とつがいにすれば、もっとよいぺアリングが発見できるかも知れない。交配を成功させることは、考えるほど簡単ではないのは明らかである。

 ■将来を予測するには■    2021年5月2日(日) 5:02 修正
 交配の選択を積極的に行い、成功しているチームを訪れたとき、私がチェックするのは、若鳩が。遠い祖先と同じ特徴を、どの程度下った代まで、受け継ぎ保っているかという点だ。

若鳩がまだ成長の途中であるということは考慮の上である。一方、絹のような羽毛、しっかりした骨格構造、知的な頭脳などは、生まれたときから変わらないようだ。もちろん、初めての換羽が終わった後の話である。

 また。単羽訓練で、鳩舎に戻ってくるような鳩は好もしい。それはその鳩の、粘り強さや個性の表れだからである。1971年の冬、我々の鳩舎には29羽の若鳩がいた。

ほとんど全ての鳩について、初めての放鳩の際、一羽ずつ単独で放しておいた。1日、2日、中には3日かかった鳩もいるが、一羽も欠けることなく、すべて自力で鳩舎に戻ってきた。この性質を決して見逃してはいけない。

 もし、何らかの理由で、あるチームの今後を見定める必要が生じ、それを記録されたデータだけから判断しなければならないとしよう。私なら、最も成績を挙げている鳩の年齢を調べ、他の若鳩が現在どの程度に達しているか判断する。

この比較は興味深いもので、そのチームが将来どのくらい伸びる資質を持っているか、ある程度予測できる。この話題については、また後で述べるが、この比較によって、前と同じように飼育を続ければよいと考える愛鳩家もいる。逆に。このままでは早晩、チームの質が低下してしまうと気づく人もいる。

   ■「よい鳩」というだけではダメ■    2021年5月2日(日) 5:03 修正
 次のようなケースもよく見られる。年を取った優秀な鳩が。鳩舎の独裁者となっていて、若い鳩が、両親の成功を引き継ぎそうな様子がない。これは次の3つの原因によって起こるようである。

・優秀なフライターなのに。種鳩として選ばれなかった。
・優秀な鳩が、相性の悪い鳩とつがいにされた。
・レース鳩としては優秀でも、種鳩としては優秀ではなかった。

 かつて、ある愛鳩家から「私の最高のレース鳩たちは、前途有望な子の父親になった試しがないのですが、なぜでしょうか」という質問の手紙をもらったことがある。私は、そのようなケースの半数以上が、次のような原因ではないかと懐疑的になってしまう。優秀なフライターたちが。相性の悪い鳩とつがいにされてしまうことは珍しくないのだ。最もよい雄鳩が、とびきり優秀な雌鳩とつがいになっても、相性が合わないときは合わないのである。

 また、兄弟がチャンピオンになっているものの、自身のレース結果は平均程度という鳩でも、特筆に価する子孫を生み出すこともある。一例を挙げると、一年子のとき、兄弟の”メルクス”に勝てなかった”ヘスケルプテ68”という雄の鳩がいる。ヘスケルプテは肉体的には欠点がないように見えた。そして”リヒテ・クヴェークダイフィン‘とつがいになって、中距離レースで饅勝するような鳩を生んだ。この実例は、肉体的な美点のほうが、将来現れるかも知れないレース結果より重要なのではないかということを示している。

 同じような特色を持った鳩と、適切な交配が行われれば、血統的に価値のある特徴が、すべて、子孫に発現するようである。このことは、疲弊した血統には当てはまらない。つまり、全盛期を過ぎた血統ではなく。現在の活躍鳩を生み出している種鳩に当てはまることである。かつて評価が高かったものの。現在は全く成績を上げていない血統を導入したせいで、前途に相当有望な兆しのあった血統を台無しにしてしまう愛鳩家は、非常に多い。

 無分別に異種交配することによって、血統が悪くなってしまったことに気づいた人は、新参の鳩を取り除き、価値のない子孫も取り除いてしまうようにと、忠告されることが多い。もし古い血統に見るべき点があれば。交配してみるべきである。試験的に、外部の血統の鳩と交配してみてもよい。

 外部から導入する際は、健康かつ活力ある鳩で評判の鳩舎から手に入れよう。鳩の健康を保つために、人為的に何かしなければならなくなるようなことは、どんな犠牲を払っても避けなければならない。鳩舎の鳩全体に危険が及ぶからである。
 

 ■病気を持ち込まない■    2021年5月2日(日) 5:04 修正
 コクシジウム症とトリコモナスが、柿鳩に感染してしまったら、ことは重大である。現状では健康だとしても、数年の間に、すべての種鳩に予防治療を施さねばならないということが危険なのである。

 毎年、かなりの数の鳩が、売買・交換されていることは、注目に値する。コクシジウム症やトリコモナスを持っている鳩が多ければ多いほど、鳩舎の鳩全体の。自然な抵抗力が弱くなってしまう。優秀な血統のかなり多くが、これらの病気によって、絶えてしまっている。これらの病気は、ほとんどいつも、他の血統と交配することによって感染している。いったん数が滅ってしまうと、生き残った数羽の若鳩から再びその血航を立ち上げるのは難しい。

ルイ・フェルネイエンという、ド・ダイフ誌の私の同僚は、強く健康になれない鳩や、弱くて病気を持った鳩しか産めない鳩はすべて取り除いてしまうように、読者に勧めていたものだ。私はあまり賛成できない。もし、予防措置が打ち切られたなら、多くの鳩を処分せざるを得ない事態となるだろう。しかし冒険的な観点からすれば、そこで残る鳩というのは、かなり価値があるだろう。

 何年か前、コクシジウム症や、トリコモナスやパラチフスの予防に役立つ現代的な薬が、まだ開発されていなかった頃、これらの病気にかかる鳩の数は、はるかに少なかった。なぜだろうか。その当時の愛鳩家は、病気になった鳩はすべて、できる限りすぐに取り除いてしまうのが常だった。私の友人には、もう70歳をかなり過ぎている人もいるが、現代の科学的な方法に、全く注意を払っていない。しかし、50年間にわたって、比類のない成功を収めている。彼らは、次のように考えている。

 「自分自身で健康を保てない鳩は、スープ鍋行きである。完全に健康な鳩からでさえ、よい鳩を育てるのは、難しいのである」

(第6回、以上)

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第5回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年2月号、P144〜P147より引用)  イレブン  2021年4月29日(木) 5:40
修正
この「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」では、連載第5回まで、実際の運用(2)として、油性粒子理論が述べられています。後半は、「種鳩」という項に移って、それ以降は交配理論に展開していきます。イレブンは、目の理論の半分以上は、交配を考えていくための理論だと捉えています。この件については、いずれじっくりこの掲示板で連載して取り組む考えです。

さてこの回には、目の理論を考えていく上で興味深い記述があります。

●60年以上前に、ハンガリーのイグナス・フォン・ベグゼリー博士は「鳩の虹彩には、身体の器官の性質が映し出されている」と結論づけている。

これによるとレース鳩の研究では、かなり以前から目の研究が進められていたということになります。この本の出版が1973年ですから、その60年前ということは、1910年頃のことになります。第1次世界大戦の前ですね。

以前、来日したクレルカン中尉の講義を記録したノートに目の理論が書かれていたものがあったということを聞いたことがあります。歴史的に見て当然あり得ることですね。

  ■実際の適用(2)■  John Lambrechts  2021年4月29日(木) 5:42 修正
●マニックス

 マニックスはリヒテ・クヴェークダイフィンとヘスケルプテ68の息子で、兄弟にメルクスやヘブローケン・グラートがいる。マニックスの父は、ヒュースケン・ファンリールの純血種で、濃い真珠色の目をしている。母はハベニスとカトリスとの配合により産まれたもので、美しい茶色の目をしている。その目は、きめが細かく、たくさんの線と、数え切れないほどの静脈が走っている。

 マニックスは、中距離のレースでよい成績を取っている鳩で、悪い天気の時が最も良い状態である。目は、たくさんの良い性質を持っていて、ブリクセンの目と似ている部分もある。例えばブリクセンと同じような、密な静脈の環を持っている。ブリクセンのものほど広くないかも知れないが、瞳孔の上や後頭部側に長方形の点を持っているので、手ごわいレース鳩となるであろうことがわかる。

 虹彩の濃い色は、時々、このような点や線となるようである。一流の鳩の目には、必ず見られる特徴である。これは科学的に証明することができるのだろうか。ランク博士によれば、目の中の物質は、いつも血管を通した新陳代謝により入れ替わっていて、神経から刺激を受けている。ということは、身体の他の部分からの情報が目に届いて、目に彫響を与えている可能性がある。また、鳩が自分の位置を知る能力と虹彩との間に、関係があるという可能性も示している。

 60年以上前に、ハンガリーのイグナス・フォン・ベグゼリー博士は「鳩の虹彩には、身体の器官の性質が映し出されている」と結論づけている。このことは、線や点のような好ましい特徴が、どのようにして、なぜ、鳩の目の虹彩に表れるのか、説明してくれるだろう。ブリクセンの場合のように、マニックスの目も、完全なアイサインを示している。この目の輝きに注目したい。この輝きがあれば、健康と活力にあふれていることがわかるのである。


 ●ヘブローケン・グラート    2021年4月29日(木) 5:49 修正
 ヘブローケン・グラートは、私達の血統の有名な雄鳩である。この鳩は、ヒュースケン・ファンリールの純血種である。たくましい鳩で、考えられる限り、最も良く進歩した身体をしている。若いとき、テレビアンテナの柱とぶつかって竜骨を折ってしまい、それ以後レースには出なかった。

 兄弟のメルクスから、ヨング・メルクスという、1レースシーズンで7回も優勝した鳩が産まれているが、既にその前の年に、メルクスだけでなくヘブローケン・グラートも、種鳩にしようと決めていた。後悔するような結果にはならなかった。ピーレヴィチェやフード・ボントと交配して、早く飛び、疲れを知らないレース鳩が産まれた。

 ヘブローケン・グラートは、完全であると言い切ってしまってもよいほどの目を持っている。虹彩は、緑色がかった、やや暗いような灰色で、豊かな色合いをしている。その強い色合いと、どれほどきめ細かくなっているかを。じかにご覧いただけないのが残念である。

 虹彩の縁に、虹彩を完全に取り巻いている細い黒い環がある。これは、良い血統の鳩に見られる特徴だという人もいる。しかし、この環は、価値のある鳩にもない鳩にも見られるので、考慮せずともよしとしなければならない。この鳩で好ましいのは。虹彩と瞳孔の間にあるアイサインが、完全に瞳孔の周りをぐるりと囲んでいることだ。アイサインは、部分的に緑色で、瞳孔自体より淡い色合いである。瞳孔の上や反対側では、もっと淡い青い色合いである。瞳孔の上には、三本の細い線も見られる。


 ●リヒテ・クヴェークダイフィン     2021年4月29日(木) 5:51 修正
この素晴らしい鳩は、父親が古いハベニス系で、母親はカトリスであり、マニックスやクライネ・ブラウウエ、イーゼレンなど、価値ある鳩の母親でもある。

その目は、黄色が点々としていて、美しい茶色の色合いをしている。

しかし、虹彩に、肉眼で見ることのできるたくさんの細かい線がある。まれに見る素晴らしい輝き! 

アイサインは、鋸歯状で、とても広く、瞳孔を完全に取り囲んでいる。色は瞳孔と同じように、ほとんど黒に近い。

この鳩は。若いとき、1965年にレースに出ただけである。その時に、特別に良い鳩であることを示した。400K(250マイル)までの距離で、12回レースに出場したが、毎回入賞し、5位以内入賞6回という成績を収めた。

 ■種  鳩■    2021年4月29日(木) 5:53 修正
 交配能力の高い鳩を見分けるにはどうすればよいのだろうか。重要な資質とは何だろう。身体の大きさか。よく発達した筋組織か。目や羽毛の色も重要なのだろうか。

◇体 格◇ 私は種鳩用に体格の良い鳩を好んで選ぶが、大きすぎるのはいけない。ショーに出品するためだけのような鳩だ。主に見かけだけで判断され、オリンピアードのスタンダードクラスで高い評価を得るるような。
 私か好きなのは、典型的な、鳩らしい鳩である。その見本といえるような、標準より小ぶりの鳩を実際持っていた。そして必ず、やはり本当に鳩らしい鳩と呼べる雌鳩とつがいにした。
 種鳩を選ぶときは、体格的な欠点ができるだけ少なく、長所ができるだけ多い鳩を探すようにしている。そういう鳩が、優秀な血統を産み出すことができる。

◇背 中◇ 種鳩の背中は、ほどよく頑丈であればよい。この点であまり恵まれない体格にもかかわらず優秀な鳩を、これまでたくさん飼ってきた。もちろん、貧弱すぎるということはない。もし貧弱すぎるなら、一流のフライターにはなっていなかっただろうから。

◇頭 部◇ 雄の頭の形が、雌に似ているような鳩舎の鳩を、私は手に入れようとは思わない。種鳩の質が低下している徴候である。近親交配をやりすぎたのが原因かも知れなは不可欠である。

 私は、目の色が次の世代で多様性を失わないよう注意を払っている。そのため、交配では、灰色や白、あるいは黄色の目の鳩と、茶色い目の鳩をつがいにしている。

 一般的な見方ではないかも知れないが、私にとって栗色の目は、他のどの色よりも好ましい。種鳩として常に優秀で、最上級のバラエティを子孫にもたらすことが期待できるのである。

◇性 格◇ 神経質な雄鳩に掛け合わせる相手としては、ふだんはおとなしく、必要に応じ自己主張できるような雌鳩を選んでいる。そういう雌は、遠くから放しても、速やかに鳩舎に戻ってくる精神力を持っている。おとなしすぎる鳩どうし、神経質すぎる鳩同士をつがいにしても、価値ある子孫は期待できない。

 両親の性格が子孫の性格にとって極めて重要であることは、一般によく知られている。ということは、他の鳩をはるか後方に引き離して帰ってくるような、不屈の粘り強さを持った鳩は、優勝鳩の親になる可能性をも秘めているのだ。

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第4回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2006年1月号、P150〜P153より引用)  イレブン  2021年4月28日(水) 5:03
修正
いよいよ、具体論で話題が展開してきます。挿入資料がカラー画像でないのが残念ですが、想像を膨らませて理解して行きたいと思います。どこかにカラー画像がないか探して見ますね。

この愛鳩の友の連載「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」では、今テーマとして扱っている「油性粒子」に関してのは記述はこの4回までで終わっています。その後どうなっているのか、こんどの休日に、原本を探して、原文で確認してみますね。

 ■実際の適用(1)■  では、鳩の目のどこを見て何を見つけたらよいのか。写真とともに説明しよう。  John Lambrechts  2021年4月28日(水) 5:05 修正
●ブリクセン●

 この鳩は、ハベニス系の直系の子孫である。父はヨング・ヴィットスタールトで、母はコッピダイフィンである。

 ヨング・ヴィットスタールトは、いつも優勝していた。旧式の、栗色の口をしているが、このような目は、最近では滅多に見られない。一方のコッピダイフィンは。かわいらしい黄色の目をしていた。

 両親とは違い、ブリクセンは灰色(真珠色)の目をしているが、それは祖母のアウド・ヴィットスタールトから受け継いだものである。この祖母の目を、私は完璧だと思っている。真珠のような灰色がかった、

豊かな色をしていて、瞳はぐるりと完全にアイサインで囲まれている。多くの鳩の専門家が探し求めている目だ。そのような目を持つ鳩は、血統を強化するのに適しているからである。

 ヨング・ヴィットスタールトのように、レースでよい成績を残し、種鳩としても優秀な鳩を、アウド・ヴィットスタールトはたくさん生んでいる。

 ブリクセンは、本当に情熱のある鳩だ。彼が卵を抱いている時。巣から取り出そうとすれば、巣から卵を落としてしまう危険さえ犯して、翼で力強い一撃を加えるだろう。体格は、平均よりむしろ小さいほどだが、羽毛は、絹のように柔らかく、翼は、特に素哨らしい。もう故人となってしまったが、南アフリカの友人で、翼の専門家であるビル・モーケルは、この鳩ほど素晴らしい翼は見たことがないと言っていた。

 最盛期には、ブリクセンは、いつも先頭を飛んでいて、何度も優勝した。しかし真っ暗な日や雨の日は、かなり平均を下回るような成績だった。

 同じようなことが息子のアンテネにも言えた。明るい天気の日や、強い風が吹いている日でも、アンテネは他の鳩をはるか後方に引き離した。次のことは明らかである。他の鳩が屋根の上をかすめて飛んでいるのに、アンテネは鳩舎を越えて、はるか上空を飛んでいる。向かい風の時、別の高度を見つけていたのだろうか。逆風が弱く、前に進みやすい高度を、アンテネが何を思っていたのかは、謎としか言いようがない。

 プリクセンの真珠色の目には、虹彩基質の外縁に、静脈の厚く広い編目がある。この編目は、ブリクセンが穐鳩として適していることを示している。編目は様々な色をしている。その種が衰退しているならば、色は薄くかすかになり、何も表情を持たなくなる。ご存知のように、ブリクセンの灰色の虹彩の色は、白い目より豊かな、濃い色をしている。

 ブリクセンの息子や孫は、一流のレース鳩で、彼が血統に関して優れた資質を持つことが一層はっきりする。アイサインは完全な円形で、瞳孔に近く、瞳孔と同心円を描いている。虹彩にある黒い点は、大きいにしろ小さいにしろ素晴らしい特徴で、優勝鳩にみられるものである。良い体型であれば、そのような鳩はライバルをはるか後方に引き離して飛ぶ。


 ●ヴィトコップ    2021年4月28日(水) 5:06 修正

 ヴィトコップは、自分が他の鳩より早く鳩舎に戻ってくるだけでなく、厳しい長距離で優勝する鳩の親でもある。1971年に、フランスのルルフェックからロッテルダムヘの、とても困難なレースに参加したとき、ヴィトコップの娘の雌鳩が優勝した。別の娘は、前記のブリクセンとつがいになってアンテネを産んだ。アンテネは「ベルギー・ピジョン・スポーツ」誌によれば、1970年の一流のナショナル・チャンピオンということだ。

 ヴィトコップは、古いハベニス系の純粋の血統の子孫である。母親はアウデ・ヴィットスタールト、父親はグーデ・ヴィトコップである。

 ヴィトコップは、最も注目すべき目を持っている。虹彩の色は、豊かな濃い茶色だが、明るい赤みを帯びた光沢をしていて、その銅色の輝きが目立つようになればなるほど、彼の調子は良くなってくる。虹彩にある血管の環は、とても広く、見たところ、粒状の編目になっている。この種の目は、祖先の鳩の血統の良さ、潜在力を表している。

 虹彩の色は、混じりけがなくなめらかで、均質である。別の色は見られない。一見したところ、粒状の目の構造は、とてもきめが細かいので、実際には存在しているはずの色の濃淡が分かれては見えないのである。構造単位は、実際には一続きではなく、小さな単位の寄り集まりである。構造単位がより密でより細かいほど、目の色は均一に見えてくるだろう。

 ヴィトコップの父親は、栗色の目の美しい雄鳩である。ヴィトコップの自身の目も、茶色が虹彩の外側に向かってはっきりと濃くなっている。

 鳩の目の筋肉が茶色なのは、ぎらぎらする光から目をできるだけ保護するためだと
考えられている。だとすれば、ヴィトコ″プが明るい日光の下でのレースで負けたことのない理由は明らかである。

 ヴィトコップの美しいアイサインを、もうI度見てみよう。瞳孔の周りを完全に取り囲んでいて、虹彩より淡い色合いである。そのような円は、鳩が成長するにつれて大きくなる傾向がある。

 良い血統の鳩でも、アイサインが必ず見られるというわけではない。しかし、瞳孔が完全にアイサインに囲まれている鳩が、チームにたくさんいることは望ましい。なぜなら、前途がより有望なものとなるからである。

 ●ファンローイ    2021年4月28日(水) 5:08 修正
 ファンローイは、アトムとアウド・ヴィットスタールトの間の子で、ハベニス系である。
母親と同じようにファンローイは豊かな色合いをした目を持ち、虹彩の色も良く。細かく広い、完全にはっきり見えるアイサインがある。アイサインの。鋸歯状の部分は、前で、くちばしに向けて最もはっきりわかるようになっている。目の、特に瞳孔の上や、後ろの部分には。数多くの点や線がある。

 ファンローイは、とても元気な鳩だが、肉体の発達には、注目すべきところがちっともない。明らかにメルクスや兄弟・子孫たちより劣っている。しかし、骨格組織や骨の強さは際立っている。ハベニス系の特徴として。翼は目立って細くなっている。

 ファンローイは、私達の鳩舎で最も良い鳩に入る。どんなレースにも、勝つという確信を持ってこの鳩を出すことができる。レースシーズン6回の間で、どんな天気でも能力を発揮した。1964年生まれで、ベルギーピジョンスポーツ協会開催の、1966・67・68年のナショナルチャンピオンレースで優勝。1970年までレースに参加して、102レース中98レースで入賞した。健康状態が最も良いとき、金属的な光沢が目に表れる。活力が目から外にあふれているようである。

 ファンローイは、毎年交配をしたが、子孫には灰色の目を持つ鳩が出なかった。これは珍しいことである。どの雌と交配しても、必ず茶色の目を持つ鳩が生まれたのである。



 色々な理論があります。 少し遊び心で仮定を楽しみませんか?  MIT  2021年4月27日(火) 13:53
修正
眼についてはいろいろな理論があり、私もビショップのアイサインの秘密やそのお弟子さんであるフレミングのレース鳩のアイサインの科学的考察等も目にしました。

細かなことは省きますが、要は下地と上地があり下地の筋肉のサークル状の方向と放射状の筋肉の構成と密度と上地の色素粒子と血管の虹彩から現れる特徴をアイサインの無い物からバイオレットまでの認識をビショップは説明し、フレミングはそのことに追加してブル(暗い目)と斑点眼を説明したと思います。

アウトバンド、インナーサークルは下地の見える一部であり、下地の構造を推察するのは上地からわかる情報が長距離の輪だったりスピードラインであったりするというものだったと思います。

構造と密度があるものが、眼に印(標)を持つのだと。
もちろん構造も厚いものから薄いものまであり、同じように見えて非なるものということはあると言っていた記憶があります。

眼は筋肉、色素の粒子、血管、ゼリー状のたんぱく質、眼房液等から成り立っています。

我々は太陽光が、鳩の目に入り反射する光を見て色、構造を把握しています。 光は目の構成する筋肉や粒子でその構造に見合った波長の光を同調吸収し、同調吸収されなかったものを反射し、我々は反射光をみて情報を得ています。

例えば色の場合、光の波長が長いオレンジや赤の波長は、粗い筋繊維・粒子に同調吸収され、反射された青や緑の波長の光を見ることとなります。

よく言うブドウ眼は、下地の密度が粗く、下から眼房液が滲み出してきており赤や黄色など大半の光を吸収し反射する光が少なく血管の赤以外はやや青グレーで見えると思います。

色素のないアルビノ純白色ブドウ眼の鳩は上地が少なく下地(それも薄い)だけの鳩と仮定できます。

このように眼から得る情報と、表情、手から得る感触、体型、骨格構成がリンクする統一理論を探していくのが鳩の楽しみかと思います。

**追加です。
当然のことですが、統一理論には進化(隆起、圧縮)退化(減衰、ブル化グレー化)も含まれて行きます。


 よろしかったら、これからも、遠慮なくこの掲示板にMIT様のお考えを披露していただけませんか。  イレブン  2021年4月27日(火) 21:58 修正
MIT様 投稿ありがとうございます。ビショップさんやフレビングさんの著作も目を通されておられるとのこと。これらの著作はいずれこの掲示板で公開していく必要があると考えております。(これらは、広島で研究されていた書物だとも言われていますので、発刊され間もない頃、すでに、我が国のごく一部の鳩界人は手にしていたということになります)

MIT様は「眼」そのものに関して専門的な知識をお持ちのようですね。眼の構造や機能についてこれほどキチンと解説するのは、門外漢でなせる技のようには思えません。おそらく、「鳩」の眼に関しても、相当な研究内容をお持ちのように察しました。

よろしかったら、遠慮なく、この掲示板にMIT様のお考えを披露していただけませんか。この掲示板をご覧の皆さんとっても新たな「楽しみ」にきっとなると思います。よろしくお願いしますね。

MIT様がおっしゃっている「統一理論」というものが、どのレベルで追求されているのかが今ひとつ飲み込めていないのですが、もし、単純に、「目の色彩や構造」と「表情」、「手から得る感触」(羽質・肉質など)「骨格構成」との関係性ということであれば、かつて、スネークパパさんが1981年に編集された『伝承秘伝書』のなかの「目色眼光理論」で整理された内容がそれに近い内容なのかも知れません。(もっと高度なことかもしれませんが……)後日、内容を整理して、この掲示板に掲載します。差し支えがなければ、ご意見を頂ければと思っております。

もし、これらを含めた上での「統一理論」と言うことでありましたら、イレブンの考えは、「原型と退化」というコンセプトでレース鳩の目の理論を整理しています。

 ※追加で「統一理論」の意味を説明していただきありがとうございます。  イレブン  2021年4月28日(水) 4:54 修正
※追加で「統一理論」の意味を説明していただきありがとうございます。遺伝学などの基本的な専門用語みたいですね。こんな便利な言葉があることをイレブンは知りませんでした。

「原型と退化」という言葉は、イレブンが勝手に使った用語です。「統一理論」の考え方に似ているのですが、レース鳩の場合、「進化」と呼んでいいのか、まだ躊躇しています。「進化」の意味合いや「系統」の理論にも関わってきます。このあたりになるとイレブンもよく分かっていません。ご教示いただければと思います。

「少し遊び心で仮定を楽しみませんか?」とのこと。大賛成です。趣味の世界はそうであってほしいものですね。

 ■■『油性粒子理論 研究』A■■「THE EYES -鳩の目に関するレクチャー+鳩の選び方・育て方」◇第3回◇■(出典:『The eyes and other guides to success』 John Lambrechts 著:『愛鳩の友』誌、2005年12月号、P150〜P153より引用)  イレブン  2021年4月27日(火) 3:23
修正
この『The eyes and other guides to success』の原著が出版されたのは1973年です。今から50年ほど前のことです。

イレブンのこれまでの調査では、我が国で、最初に、目の理論が鳩界専門誌上で「カラー写真」で掲載された記事が登場したのは、1970年1月号の「愛鳩の友」誌の表紙の「アルベール号」でした。

この年の5月号の特集で「レース鳩の『眼』をどのようにみるか?」という記事が掲載されています。この記事では、冒頭に、各地区の連合会会長、支部長及び役員320名にアンケートを送付し当時の「眼」に関する調査結果を集約しています。いつか、こうした記事もこの掲示板に挙げて行きたいと思っていますが、当時は、ほとんど眼に関する情報は公開されておらず、経験値に基づいて「目の理論」が語られていたという状況だったようです。

しかし、海外の情報に通じていた鳩界人は当時から海外の眼に関する文献を入手していただろうと言うことは、十分考えられます。事実、広島鳩界の伝説の人物柳浦氏のもとでは、目の画像が載った文献をもとに勉強会が行われていたという話も残っています。

イレブンは、半世紀経った今も、眼についてあまり変わらない状況が続いているように感じています。

 ■多種な目は可能性の根源■  John Lambrechts   2021年4月27日(火) 3:25 修正
 以前は優秀な成績を収めていたのに、最近のレースシーズンでは徐々に成績が悪くなっている鳩舎をいくつも訪ねたことがある。

その時しばしば次のようなことに気づいた。豊かな色素に十分彩られた眼を持つ鳩が、徐々に姿を消しているのである。目の色の多様性も損われてきている。鳩の持ち主が行動を起こし、これらの特徴をいっそうよく表している鳩と交配しないならば、彼のチームはだめになってしまうだろう。

同様のことは、両立できない血統の間で異種交配を行ってきた鳩舎や、近親交配を推し進め続けた鳩舎にもみられる。結果として、鳩の人為淘汰が厳格に行われてはいないのである。

 多種性が失われ、鳩がそれぞれ似通っているならば、近親交配をしすぎたのが原因なのは明らかだ。

私は、鳩のチームについて「一羽を見ればたくさん見たのと同じ」と言われるのは好きではない。鳩の目、羽色、体格などが多様性を持っていることは、子孫たちの潜在的な可能性を創出する。可能性の根源たる多様性が消失したなら、直ちに飼育法を変えるべきだと言えよう。

 ■多様性を保つための交配■    2021年4月27日(火) 4:08 修正
 鳩をつがいにする際には、熟慮を重ねて慎重に行わなければならない。交配を制する者のみが成功を掴み取るのであり、異種交配と近親交配のどちらを基礎に置くかは問題ではない。同様に、鳩の目のみが考慮の対象になるわけではないと言える。体形・体重・筋肉構造・生理機能・羽毛・粘り強い性格・早く帰ろうとする意思といった特徴も重要である。従って、ある雌鳩と交配するのに適した雄鳩を選ぶとき、目は極めて重要ではあるが、考慮すべき唯一の特徴ではない。

 私の鳩舎では、鳩の多種性を保つために、まず鳩の目が多様となるように注意した。適切な交配の方法を取ることによって、多種性の保存は必ず達成できるのである。


 ■瞳孔の大きさ■    2021年4月27日(火) 4:10 修正
 強い日光の下で瞳孔がとても小さく収縮するような鳩同士でしか交配を行わない愛鳩家は多い。この方法だけが、良い結果をもたらすと考えているのである‥彼らはこの判断について様々な根拠を挙げることと思うが、私には。それがそっくり真実を表しているとは信じ難い。優勝鳩を豊富に産み出している鳩舎では、種鳩の多くは、瞳孔の収縮の度合いはおおむね中くらいである。また好戦的な性格が際立つ種の鳩では。瞳孔はたいてい非常に小さい。

 瞳孔の大きすぎる鳩は好まれない。そのような鳩が無数にいる鳩舎では、血統が朽ちてゆくからだ。少なくとも、価値のない鳩が非常に多いことだろう。また、瞳孔の可動性に関して言えば、良い性質を持つ鳩の瞳孔は、震えるように動いて大きさを変えているとしばしば思われるが、それは必ずしも鳩質の指標となるわけではない。むしろ、あまり好ましくない神経の問題を表す徴候だと考えられる。しかし、光に対する順応性という観点で、瞳孔の可動力を考察するのなら、全くの別問題である。

 虹彩は、円形の括約筋繊維と放射状繊維を持つ筋肉によって主に動かされている。この反射運動は、光の強さに刺激されて起こる。つまり、瞳孔は照度のレベルに適合しているのである。愛鳩家として初期の頃に、初めてのチャンピオン鳩でこの現象を観察することができた。鳩舎の薄暗い棚に止まって私達を見るとき、鳩の瞳孔は急速に広がる。そして、私達の背後の、明るい光が差している窓のほうを見るときには、瞳孔は狭まったのである。あらゆる天候の下で勝者となったこの鳩は、曇天でも打ち負かされることはなかった。

 この頃から、我々はこの目の調節作用の重要性を認識するようになった。明らかに、交配の方針を決定する因子として重要とみなすべきだと考えるようになったのである。

 この能力が自分の鳩にどの程度備わっているのかは、簡単にチェックできる。右手で鳩をつかみ、明るい光の下に晒してみよう。瞳孔は縮まるだろう。そうしたら、その鳩の目の上に、すぐに左手をかざし、十分な暗さの影で覆ってやるのだ。瞳孔が急速に広がるのを確認できたなら、その鳩の適応能力は申し分ないものである。

 ■瞳孔の性能■    2021年4月27日(火) 4:14 修正
 鳩が飛んでいる時の典型的なシチュエーションについて検討してみよう。

明るく良い天気の場合は、鳩は瞳孔を縮め、疲れずにはっきりものを見ようとする。暗い天気になるにつれ、瞳孔を広げ、少なくなっていく光をできるだけ多く受け止めようとする。

もし明るさのレベルに目を順応させることができなければ、鳩は非常に不利な状況のなかで飛ぶことになろう。大きく開きすぎている瞳孔は、鳩を疲れさせるだろう。

間断なく続く日光によってものが見えにくくなるからである。また、鳩が曇天の日に瞳孔を広げることができない限り、適切にものを見ることはできないだろう。

虹彩のこの作用は、様々な明るさの下で写真を撮るときに、カメラの絞りを調節する必要性と同質のものである。

 晴天の下で混乱に陥る鳩がいるが、それは光に対する目の順応性が乏しいからかも知れない。瞳孔を狭めることで、眩しい光に順応する力がない鳩だとすれば、輝く日光に妨げられ、ものをはっきり見ることができない。

また、瞳孔が十分に広からないため、どんより曇った天候の中で飛ぶのには適さない鳩もいることだろう。

 数多くの研究者が、目と瞳孔をテーマに見解を発表している。カーン博士は、人間の目に関し概ね以下のように説明している。

 「角膜は、自由に開く円形の開口部を体液の中に保っている。開口部は水晶体を通して光を目に受け入れている。この開口部が瞳孔である。瞳孔は、色素を含む薄膜で囲まれているが、色素による様々な彩りから、この薄膜は虹彩と呼ばれている。

 虹彩の筋肉の、光に対する非常な過敏性は他に類を見ない。光り輝く物体や、何か日光を反射するようなものについて考えるだけで、瞳孔を縮めるには十分なのである。

 瞳孔を動かす条件は、光だけではない。散大には交感神経系の筋肉が、縮小には迷走神経が関与する。幸福感や激しい情熱などの要素が交感神経系を興奮させ、瞳孔は広がる。

また恐れやゆううつ感などは迷走神経を刺激し、瞳孔は狭まる。女性や子どもなど、精神生活において交感神経の働きが優勢な人々は、瞳孔が大きい傾向にある。

迷走神経の働きが優勢な、強引で、冷酷な性格の人々は、瞳孔が小さく、機敏そうで鋭い容貌をしている。」

 健康ではあるが神経質な人の瞳孔は切れ目なく振動している。私は、大変神経質な鳩にも同様のことがあてはまると考えているが、人間のこの現象は私の主張の裏付けとなるだろう。

 ■目の自己保護機能■    2021年4月27日(火) 4:15 修正
 鳩の目は、どんなに厳しい寒さにも影響されることはない。冬、高度の高いところを飛べば、鳩の目からは体温がかなり奪われてしまうはずだ。凍傷にかかる危険がある。しかし神は、鳩の目を、その危険から護るべく作りだもうた。

 鳩の目には、大変特殊な器官である「くし状突起」の存在を認める。これは非常に多血質の器官で、機能はセントラルヒーティング装置によく似ている。

鳩が大変寒い日に飛んでも、この器官が温かい血液を供給することで、角膜を温め、凍りつかないように保護することがおわかりいただけるだろう。気温の低い中を飛んでいるとき。涙はあふれないはずだ。涙が出るのは、目の炎症を示唆している。

 角膜自体も保護機能を持っている。じょうぶな二枚の膜組織の間に、何層もの結合組織が密に詰まっているのが角膜の構造だ。二枚の膜ともに、細胞の層で覆われていて、雨やゴミから目を保護しているが、この細胞は冷たい空気にさらされるとすぐに死に、絶えず新しい細胞と入れ替わっている。

 もし角膜が炎症を起こしていたり、目がうるんでいたり、また涙が出ているようであれば、目の状態が完全に回復するまで、その鳩は優秀な成績を収めることはできない。角膜が完全に健康な状態でないのに、最良のコンディションでチャンピオンになった鳩など、私はかつて見たことがない。

※注1:ヒトの散瞳(瞳孔が広がる)には交感神経が、縮瞳(瞳孔が縮む)には動眼神経中を通る副交感神経が関与するとされていますが、原文ママとしました。

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